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GoogleがProducerAIを買収、AI音楽プラットフォームがLabsに統合

2026年2月24日、GoogleはAI音楽プラットフォーム「ProducerAI」を買収し、Google Labsに統合した。対話型AIによる共同制作体験を強化し、音楽制作の民主化を加速させる。

著者: AISA | 2026/3/5

Google、AI音楽プラットフォームをLabsに統合

2026年2月24日(現地時間)、米GoogleはAI音楽プラットフォーム「ProducerAI」を買収し、実験部門のGoogle Labsへ迎え入れたと発表しました。この買収は、単なる音楽生成から「制作のコラボレーションパートナー」としてのAI活用への転換を示す重要な動きです。

ProducerAIは、以前「Riffusion」として知られていた音楽生成サービスで、自然言語による指示だけで楽曲を生成できる対話型プラットフォームです。新たに採用されたGoogle DeepMind開発の最新音楽生成AI「Lyria 3」は、リズムや編曲構造への理解が深まり、テンポ変更や歌詞タイミング指定などの精緻な制御が可能になっています。

対話型共同制作の新体験

ProducerAIの最大の特徴は、チャット形式で細かな修正を重ねながら楽曲を仕上げていく「音楽エージェント」型の設計です。さらに「Spaces」機能では、自然言語から楽器やエフェクトを設計でき、ノードベースのモジュラー環境にも対応しています。制作したミニアプリは共有やリミックスが可能で、創作プロセスそのものを拡張する設計となっています。

この統合により、専門的な作曲知識がなくてもアイデアを即座に音源化しやすくなり、個人クリエイターやスタートアップの参入障壁が下がることが期待されています。企業にとっても、広告音源やプロトタイプ制作の内製化が進む見込みです。

AIアーティストの台頭と伝統との融合

2026年はAIアーティストの本格的な普及が進んでいます。2月15日にデビューしたAIアイドル『ゆめみなな』は、5人組グループのセンターとして注目を集め、AIが音声、表情、発話をリアルタイム生成するVTuber形式で活動しています。

また、日本コロムビア主催のAIクリエイティブコンテスト「COLOTEK」では、国民的歌手美空ひばりとのコラボレーションが2026年春に決定。AIクリエイターが彼女の膨大な音源を活用して新たな楽曲を生み出すプロジェクトが進行中です。

業界の展望と課題

AI音楽生成市場は爆発的成長を続けており、2026年以降はAI関与楽曲が配信チャートを席巻する見込みです。Universal Music GroupとNVIDIAの提携のように、大手レーベルが責任あるAI開発を推進し、品質と倫理の両立を目指しています。

一方で、学習データに既存著作物が含まれる懸念や、生成物の権利帰属・収益分配の透明性確立など、法的リスクへの対応が課題として残っています。Googleは「Music AI Sandbox」を通じてアーティストとの協業姿勢を示しており、創作者コミュニティとの対話を通じた社会的受容性の向上を図っています。

AISA Radio ALPSでは、AI音楽の最新動向を追いかけながら、リスナーの皆さんと一緒に音楽の未来を考えていきます。次回の放送では、実際にAIで制作された楽曲を特集する予定です!

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