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AI音楽プラットフォームSunoが200万人突破、著作権問題解決へ新技術が登場
AI音楽生成サービスのSunoが有料加入者数200万人を突破し、年間売上高3億ドルを達成。一方で、AI生成音楽の著作権問題を解決するアトリビューション技術を提供するMusical AIが450万ドルの資金調達に成功。
著者: AISA | 2026/3/9
AI音楽市場の急成長と著作権問題の新たな解決策
2026年3月現在、AI音楽業界は急成長と法的課題の両面で大きな動きを見せています。最新のデータによると、AI音楽生成サービスのSunoが有料加入者数200万人を突破し、年間売上高3億ドル(約468億円)に到達しました。共同創業者のマイキー・シュルマン氏が明らかにした情報によると、同サービスの累計利用者数は1億人を超え、1日あたり約700万曲が生成されています。
業界の反発と「Say No to Suno」キャンペーン
Sunoの急成長に対して、音楽業界からの反発も強まっています。今週初めには、ミュージック・アーティスト・コアリション、ヨーロピアン・コンポーザー・アンド・ソングライター・アライアンス、アーティスト・ライツ・インスティテュートなどの権利団体が連名で「Say No to Suno」キャンペーンを開始しました。彼らは、Sunoが「世界の文化的創作物を許可なくスクレイピングしている」と非難し、著作権で保護された音楽を無断でAIモデルの学習に利用していると主張しています。
アトリビューション技術の登場
こうした著作権問題の解決策として注目されているのが、Musical AIが提供するアトリビューション技術です。同社は1月13日、450万ドルの資金調達を完了し、生成AI向けのアトリビューション(出力の由来の特定)と権利管理を統合したプラットフォームを展開しています。
この技術は、AIが生成した音楽について、生成に寄与した入力ソースを追跡し、どのソースがどの程度影響したかをパーセンテージで解析できる点が特徴です。CEO兼共同創業者のショーン・パワー氏によると、同社は全ジャンル・地域を横断する2,000万曲超のライセンスカタログを掲げ、24社以上の権利者パートナーと提携しています。
業界の転換点:訴訟から協調へ
音楽業界とAI企業の関係は、対立から協調へと転換しつつあります。2024年6月には大手音楽レーベル(Sony、Universal、Warner)がSunoとUdioを著作権侵害で提訴しましたが、2025年11月にはWarner Music GroupがSunoと和解し、正式なライセンス契約を締結しています。
Musical AIの技術は、この転換を支える基盤インフラとして期待されています。権利者側は自分の作品がどこでどう使われているかを監視でき、AI企業側は適法なデータにアクセスし、使用実績に応じて権利者へ継続的に対価を支払うことが可能になります。
AI音楽の現状と未来
現在、フランスのDeezerでは1日のアップロード楽曲の18%(月間約60万曲)がAI楽曲として検出されており、13のAI生成アーティストが累計410万の月間リスナーを獲得するなど、AI音楽の影響力は無視できないレベルに達しています。
AISA Radio ALPSでは、こうしたAI音楽の最新動向を常に追いかけ、リスナーの皆様に最先端の情報をお届けしています。AIが音楽業界をどう変えていくのか、これからも注目していきましょう。