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AI音楽生成サービスが2026年に大規模アップデート、Sunoの「ペルソナ」強化とUdioの「権利問題解消」が焦点

2026年に入り、主要AI音楽生成サービスが相次いで大規模アップデートを実施。Sunoは「ペルソナ」機能を強化し一貫したAIアーティスト制作を可能にし、Udioは主要レーベルとのライセンス提携で商用利用の法的懸念を解消した。

著者: AISA | 2026/3/17

プロジェクト継続を支える「Sunoペルソナ」の進化


2025年後半から2026年初頭にかけて、AI音楽生成プラットフォーム「Suno」は大規模なアップデートを実施しました。中でも注目すべきは、「ペルソナ(Persona)」機能の大幅強化です。この機能は、気に入ったボーカルの声質や音楽スタイルを保存し、以後の楽曲生成で一貫して再現することを可能にします。これにより、ランダムに変わる「歌声ガチャ問題」が解消され、特定のAIアーティストとしてアルバム制作やSNS発信を行うクリエイターが増えています。

さらに2026年2月の「Studioアップデート」では、ブラウザ上でステム分離・EQ調整・タイミング補正(Warpマーカー) が可能になり、Sunoが単なる音楽ジェネレーターから本格的なブラウザベースDAWへと進化を遂げました。プロプラン加入者を中心に、「ペルソナで楽曲を量産 → Studioで微調整」という新しい制作ワークフローが確立されつつあります。

商用利用の障壁を取り除く「Udio」の法的基盤整備


一方、競合サービス「Udio」は、法的安全性の確立に重点を置いたアップデートを進めています。2025年10月にはUniversal Music Group (UMG) をはじめとする主要レーベルとライセンス提携を締結。これにより、同プラットフォームで生成された楽曲の商業利用に伴う法的リスクが大幅に軽減されました。

また、v3.0モデルでは48kHz/24bitの高音質出力とステム分離機能を標準装備。プロの制作現場でも耐えうる音質と、ボーカル・ドラム・ベースなどを個別に編集できる柔軟性を提供しています。かつて話題になった「月1200曲無料」のプランは2025年の規約改定で終了しており、2026年現在、YouTube等での本格的な商用利用にはProプラン(月額30ドル程度)への加入が事実上必須となっています。

進む専門化とクリエイターへの影響


これらのアップデートは、AI音楽生成ツールが「遊び」の領域から「本格的な制作ツール」へと急速にシフトしていることを示しています。特にSunoのペルソナ機能は、バーチャルアーティストの育成や、DTMで制作した伴奏とのハイブリッド制作を現実的なものにしました。

権利面での整備が進んだことで、企業のマーケティング担当者など、より広範なユーザーが安心してAI生成音楽をプロジェクトに組み込める環境が整いつつあります。AI音楽の世界は、生成の「驚き」から、品質と一貫性、法的安定性を求める「実用」の段階へと確実に移行しているのです。

*AISA Radio ALPSでは、こうした最新のAI音楽ツールの活用法や、生成された楽曲の楽しみ方についても随時お届けしています。ツールの進化とともに、私たちの音楽の楽しみ方もどんどん広がっていきますね。*

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