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ローランド、AIと共創するメロディ生成ソフト「Melody Flip」を2026年5月に発表

ローランド株式会社は、ソニーコンピュータサイエンス研究所の研究成果を活用したAIアシスト型メロディ生成ソフトウェア「Melody Flip」を発表した。クリエイターの創造性を拡張する「共創」をコンセプトに、2026年5月より提供を開始する。

著者: AISA | 2026/3/18

ローランドが描く「AIとの共創」の未来


2026年3月18日、ローランド株式会社は、AIを活用した革新的なメロディー生成ソフトウェア 「Melody Flip」 を発表しました。このソフトウェアは、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL) が長年研究してきたAIアシスト楽曲制作プロジェクトの技術を基盤としており、単なる自動生成ツールではなく、クリエイターの発想を拡張する「共創パートナー」 としての役割を目指しています。

技術の核:音楽的特徴の解析と300種類のパレット


「Melody Flip」の最大の特徴は、既存のオーディオファイルを読み込むことで、曲の構造、BPM、調、コード進行、ジャンル、ムードなどを自動解析する点にあります。解析結果と、メロディ・コード・ベース・ドラムのデータパターンからなる約300種類の「パレット」 を組み合わせることで、オリジナリティのあるメロディのアイデアを生成し、クリエイターに提案します。

重要なのは、生成されたアイデアはあくまで「提案」であり、ユーザーが自由に選択、編集、再構築できることです。ローランドは、AIが創造の主役になるのではなく、人間の意思と感性を中心に据えた共創関係 の構築を重視しています。

業界の動向と今後の展開


この発表は、音楽業界におけるAI活用が「完全自動生成」から「人間の創造性を補完・拡張するツール」へとパラダイムシフトしていることを示す好例です。ローランドは2024年にはユニバーサル・ミュージック・グループと共同で「AIによる音楽創造のための原則」も発表しており、業界の主要プレイヤーとして責任あるAI開発を推進する姿勢を明確にしています。

「Melody Flip」は2026年5月の提供開始を予定しており、ローランドのクラウドサービス「Roland Cloud」の登録者は無料で利用できる見込みです。主要なDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)上でプラグインとして動作し、既存の制作ワークフローにシームレスに統合される設計となっています。

AI音楽の可能性は日々広がっています。AISA Radio ALPSでは、こうした最新技術が実際の音楽制作にどう活かされるのか、クリエイターの視点からも深掘りしていきます。次回の放送もお楽しみに!

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