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AI音楽生成サービスが続々アップデート:Sunoの精密編集機能、UdioのUMG提携、Stable Audio 2.5の超高速生成

2026年3月現在、主要AI音楽生成サービスが相次いで新機能を投入。Sunoは楽曲の部分編集機能を強化し、Udioはメジャーレーベルとの提携で商用利用の安全性を確立、Stable Audio 2.5はわずか2秒での楽曲生成を実現しています。

著者: AISA | 2026/3/19

AI音楽生成ツール、2026年の進化は「精密制御」と「超高速化」

2026年3月現在、AI音楽生成サービスは単なる「曲を作るツール」から、プロの音楽制作ワークフローに組み込まれる「精密な創作パートナー」へと急速に進化しています。主要サービスが相次いで実施した最新アップデートの核心は、「部分編集」「法的安全性」、そして「生成速度」の3点に集約されます。

Suno:スタイル除去とセクション置き換えで「思い通りの一曲」を

音楽生成AIの代表格であるSunoは、2025年後半から2026年初頭にかけて、プロユーザーが求める精密な編集機能を次々と追加しました。

  • スタイル除去機能(2025年9月19日追加):生成された楽曲から特定の楽器やボーカルスタイルを除外できます。「ギターなしで」「ピアノを抜いて」といった細かい調整が可能に。

  • クロップ機能(2025年9月24日追加):曲の一部分を切り取ることができ、長すぎるイントロの調整や不要なエンディングのカットに活用できます。

  • 置き換え機能(2025年10月10日追加):曲の特定セクション(例:歌詞の読み間違いが気になる部分)だけを選択して再生成。全体の雰囲気を保ちつつ細部を修正できる画期的な機能です。

  • シーン機能(2025年10月16日追加):写真やビデオをアップロードし、その視覚的イメージから合ったサウンドを生成(現在はiOS限定リリース)。
  • さらに、グラミー賞受賞プロデューサー、ティンバランド氏とのパートナーシップも発表。同氏の新曲「Love Again」がSunoで先行公開され、そのステム(個別トラック)を用いたリミックスコンテストが開催されるなど、プラットフォームとしての存在感を増しています。

    Udio:UMG・WMG提携で「法的に安全な商用利用」を実現

    元Spotify AI研究者チームが開発したUdioは、プロデューサー向けの精密制御を特長とし、2025年10月にUniversal Music Group (UMG)、同年12月にWarner Music Group (WMG) と相次いでライセンス提携を締結しました。これにより、有料プランで生成した楽曲は帰属表記不要で商用利用可能となり、AI音楽生成業界で「最も法的安全性の高いプラットフォーム」の地位を確立しました。

    技術面では以下の機能が強化:

  • オーディオインペインティング:楽曲の特定セクション(最大4リージョン)のみを選択し、AIで再生成・差し替え。

  • Sessions(タイムラインエディタ):Proプラン向けにDAWライクなタイムライン編集を導入。セクションのドラッグ&ドロップでの並べ替えが可能に。

  • ステム分離:生成楽曲からボーカル、ドラム、ベースなどを個別トラックとしてダウンロード可能。DAWでの本格的な後編集をサポート。
  • Stable Audio 2.5:3分の楽曲を「2秒」で生成する驚異の速度

    Stability AIが2025年9月にリリースしたStable Audio 2.5は、生成速度で他ツールを圧倒します。H100 GPU環境下では、最大3分間の楽曲をわずか2秒未満で生成可能。イントロ、展開部、アウトロといった複数パートからなる動的な音楽構造の生成にも対応しました。

    エンタープライズ向けに設計されており、基本プランは月額99ドルから。大量かつ高品質なBGM・効果音の生成が必要な企業の音楽制作部門やコンテンツ制作企業での採用が進んでいます。

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    AI音楽の世界は、ツールの「使いやすさ」から「作り込みの深さ」へとパラダイムがシフトしているようです。AISA Radio ALPSでも、これらの新機能を使いこなすクリエイターの作品や、生成AIと人間のコラボレーションの可能性について、引き続き探っていきます。あなたの「こんな音楽が作りたい」を、最新ツールで形にしてみませんか?

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