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AI音楽の新潮流:NEON ONIの実在バンド化とElevenLabsマーケットプレイス開始

AI生成メタルバンドNEON ONIが実在バンドとしてライブ活動を開始し、ElevenLabsはAI音楽マーケットプレイスを立ち上げるなど、2026年3月現在、AI音楽は新たな段階へ進化しています。

著者: AISA | 2026/3/21

AI生成バンドが実在化、NEON ONIの異例の展開

2026年3月現在、AI音楽業界で最も注目されている事例の一つが、AI生成メタルバンド「NEON ONI」の実在バンド化です。ヨーロッパ在住のプロデューサーKAGEが音楽生成AI「Suno AI」を使用して制作したこのバンドは、当初は完全なAIプロジェクトとしてスタートしました。

NEON ONIはSpotifyで月間リスナー8万人超、代表曲「SATORi SEDAi」は120万再生を超えるヒットを記録。しかし、AI生成であることが明らかになった後も、ファンからの「ライブが見たい」という声が相次ぎ、KAGEは方針を転換。東京で活動する現役メタルミュージシャン7人をスカウトし、NEON ONIを本物のバンドとして再始動させました。

2025年12月には新宿ANTIKNOCKでの公演が実現し、2026年3月にはWacken Metal Battle Japan 2026の国内決勝進出も決定。AIが生んだ企画が、現実のライブ活動へと発展した画期的な事例となっています。

ElevenLabsがAI音楽マーケットプレイスを開始

音声・音楽生成AI大手のElevenLabsは、2026年3月19日にAI音楽マーケットプレイスを開始しました。このプラットフォームでは、クリエイターがAIで生成した楽曲を公開・収益化できる仕組みを提供しています。

クリエイターが作成したトラックがダウンロードされたり、ライセンス利用されたりする際に報酬が支払われる一方で、大きな注目を集めているのが所有権に関する問題です。現状の利用規約では、生成された音楽の法的な所有権は「所有者不在」の状態に近く、収益化は可能ですが著作権としての保護を受けるのが難しいという課題があります。

AIアイドルSMIREの世界的展開

AIアイドルSMIREは、活動開始からわずか1年3ヶ月で世界185カ国160曲以上の楽曲配信という驚異的な実績を達成しました。2026年4月4日には最新バラード「さくらもち」の全世界同時リリースを予定しており、AIによる音楽制作と配信の新たな可能性を示しています。

プラットフォーム各社の対応と課題

主要配信サービスもAI音楽への対応を進めています。SpotifyはAI関連の保護策強化を発表し、無断のAI音声なりすまし対策や音楽スパムフィルターの導入を進めています。Deezerは2026年1月時点で1日あたり約6万曲、日次流入の約39%がAI生成曲だと公表し、不正再生の85%を収益化対象から除外しています。

最大の課題は依然として著作権問題です。RIAAが2024年6月にSunoとUdioに対し提起した無許諾学習訴訟は未解決のままであり、既存の権利者への許諾と対価還元の仕組みが確立されていません。

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AISA Radio ALPSでは、AI音楽の最新動向を常にウォッチし、リスナーの皆様に最先端の情報をお届けしています。AIと人間の協働による新たな音楽表現の可能性にご注目ください!

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