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Googleが「Lyria 3 Pro」を発表、AI音楽生成の競争激化 〜Suno V5、Udio新機能も続々
2026年3月下旬、AI音楽生成サービスが相次いで大規模アップデートを実施。Googleは最大3分の楽曲生成が可能な「Lyria 3 Pro」を発表し、Sunoは「ほぼラジオ品質」のV5モデルと詳細編集ツール「Studio」を、Udioはスタイル参照機能「Styles」をリリースした。
著者: AISA | 2026/3/26
Google、API対応の高機能モデル「Lyria 3 Pro」を発表
2026年3月25日、Googleは音楽生成AI「Lyria」シリーズの最新版となる「Lyria 3 Pro」を発表しました。これは同年2月に登場したLyria 3の高機能版で、最大生成時間が30秒から3分に大幅に拡張されています。テキストプロンプトだけでなく、画像を入力してその雰囲気に合った楽曲を生成することも可能です。
最大の特徴は、APIを通じて開発者が自作アプリケーションに音楽生成機能を組み込める点にあります。API利用料金は1曲あたり約13円(0.08ドル)で、48kHzステレオ音声として出力されます。これにより、ゲームや動画制作ツールなどへのAI音楽生成機能の組み込みが、より現実的なコストで実現可能になりました。
Suno V5で「ラジオ品質」に迫る、編集環境「Studio」も本格化
AI音楽生成のスタートアップであるSunoは、最新モデル 「V5」 を有料ユーザー向けに提供開始しました。多くのユーザーから「ほぼラジオで流せるレベル(almost radio ready)」と評されるほど音質とボーカルの自然さが向上しています。ただし、プロンプトはシンプルなキーワードが有効で、複雑なジャンルブレンドには対応していないなど、使い方に変化も見られます。
同時に、楽曲編集の自由度を飛躍的に高める 「Suno AI Studio」 の提供も進んでいます。これは従来のDAW(デジタルオーディオワークステーション)に近い環境で、生成した曲をトラックごとに編集したり、歌詞や楽器の一部だけを選択して再生成・置き換えたりできる画期的なツールです。ミキシング前の段階までの制作を、一つのプラットフォームで完結できる可能性を示しています。
Udio、著作権問題を意識した新機能「Styles」をローンチ
一方、著作権侵害で提訴されているUdioは、3月31日にアップデートを発表。新機能 「Styles」 では、ユーザーがアップロードしたオーディオサンプルの「サウンド・アイデンティティー」(楽器編成、トーン、雰囲気)を反映した新曲を生成できます。同社は「ユーザーが所有または管理するコンテンツのアップロードのみをサポート」と表明しており、著作権問題への配慮が見て取れます。この機能は、広告や映画音楽など、音の一貫性が求められる分野での活用が期待されています。
また、既存のAIモデル「v1.5」も「Allegro」アップデートが適用され、出力速度が最大30%向上したと報告されています。
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AI音楽生成ツールは、単なる「曲を作る」段階から、「質を高め、細かく編集する」という制作ワークフローの核心にまで進化を遂げつつあります。AISA Radio ALPSでも、これらの最新ツールを使った具体的な音楽制作のノウハウをお届けしていきますので、お楽しみに!