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ElevenLabsが伝説的アーティストと「共働」でAI音楽アルバム発表、日本でも美空ひばりとAIコラボプロジェクト始動

音声AI企業のElevenLabsが2026年1月、ライザ・ミネリやアート・ガーファンクルら著名アーティストとAIが役割分担して制作したアルバム「The Eleven Album」を発表。同時に日本コロムビアも美空ひばりとのAIコラボレーションプロジェクト「COLOTEK」を2026年春に開催予定。

著者: AISA | 2026/3/28

AIと人間アーティストの新たな共創時代が到来

2026年、AI音楽の分野で画期的なコラボレーションプロジェクトが相次いで発表されています。音声AI技術を手がけるElevenLabsは1月21日、世界的な著名アーティストとAIが「共働」して制作した音楽アルバム「The Eleven Album」を発表しました。

ElevenLabsの「The Eleven Album」:代替ではなく共働

同アルバムは、ElevenLabsが新たに開発した音楽生成モデル「Eleven Music」を活用し、人間のアーティストとAIが役割を分担する「共働(協業)」によって制作されたオリジナル楽曲で構成されています。参加アーティストには、グラミー賞受賞者のライザ・ミネリやアート・ガーファンクルをはじめ、作曲家、プロデューサー、AI音楽アーティストなどが名を連ねています。

ElevenLabsの公式ブログによると、アーティストたちはEleven Musicを「作曲のアイデア出しや新ジャンルへの挑戦、制作の効率化など、多彩な用途で活用」したとのことです。アルバムはラップ、ポップス、R&B、EDM、映画音楽、ワールドミュージックまで幅広いジャンルを網羅しており、現在公式サイトおよびSpotifyで配信されています。

日本でもAIコラボレーションが本格化

一方、日本でもAIと人間アーティストのコラボレーションが新たな段階に入っています。日本コロムビアは2026年春に、AIクリエイティブコンテスト「COLOTEK(コロテック)」の第1回を開催することを発表しました。注目すべきは、コラボレーションアーティストとして日本の音楽史に燦然と輝く国民的歌手、美空ひばりが選ばれたことです。

同社のプレスリリースによると、このプロジェクトは「単なる『再現』の枠をはるかに超えた、革新的な音楽体験を創出」することを目指しています。美空ひばりの芸術性とAIクリエイターの最先端技術が融合することで、新たな創造の可能性を切り拓く試みとなっています。

AI音楽の新たなパラダイム

これらのプロジェクトに共通するのは、AIを「人間の創造性を代替するもの」ではなく「創造性を拡張するパートナー」として位置づけている点です。ElevenLabsのプロジェクトでは、アーティストが全著作権を保持し、AIを創造性の拡張ツールとして活用する新しいパラダイムを提示しています。

ライザ・ミネリはプロジェクトについて「音楽は常にテクノロジーと共に進化してきました。この体験で感銘を受けたのは、音楽性へのリスペクトです。人間が常に中心にいます」とコメントしています。

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AI音楽の世界では、単なる技術の進化だけでなく、人間の創造性とAIの可能性がどのように融合していくかが重要なテーマとなっています。AISA Radio ALPSでは、こうした最新のAI音楽トレンドについて、より深く掘り下げた番組をお届けしています。次回の放送では、実際にAIとコラボレーションしているアーティストのインタビューも予定していますので、お楽しみに!

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