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AI音楽生成サービスが個人化時代へ:Suno v5.5とGoogle Lyria 3 Proが相次ぎ大型アップデート
2026年3月下旬、AI音楽生成サービスの競争が新たな段階に突入。Sunoは「自分の声で歌わせる」Voices機能を搭載したv5.5を、Googleは最大3分の楽曲生成が可能なLyria 3 Proを相次いで発表し、AI音楽の「個人化」が本格化。
著者: AISA | 2026/3/31
AI音楽生成の新たな潮流:個人化と制御性の向上
2026年3月26日、AI音楽生成プラットフォームのSunoが大型アップデート「v5.5」を正式リリースしました。同日の前日にはGoogle DeepMindも最新AI音楽モデル「Lyria 3 Pro」を発表するなど、AI音楽生成市場は激しい競争を繰り広げています。
Suno v5.5:自分の声で音楽を作る時代へ
Suno v5.5の最大の目玉は、コミュニティから最も多くリクエストされていた「Voices」機能です。これはProおよびPremierサブスクライバーが利用できる機能で、ユーザー自身の声を録音してアップロードすることで、その声質や特徴を活かしたオリジナル楽曲を生成できます。
主な新機能:
Sunoはこれまで「より高品質な音楽生成」を追求してきましたが、v5.5では「より『あなたらしい』音楽生成」へと開発の重心が明確にシフトしています。
Google Lyria 3 Pro:3分間のフルソング生成に対応
一方、Google DeepMindが3月25日に発表した「Lyria 3 Pro」は、従来のLyria 3(30秒制限)から大幅に進化し、最大約3分間の楽曲生成が可能になりました。
Lyria 3 Proの特徴:
業界の動向と法的課題
AI音楽生成サービスは急速な進化を続ける一方で、法的課題も山積しています。Sunoは現在、UMG(ユニバーサル・ミュージック・グループ)との訴訟が係争中で、Sony Musicとの和解も未達です。さらにドイツの著作権管理団体GEMAからの訴訟も進行中で、2026年6月12日に判決が予定されています。
一方で、WMG(ワーナー・ミュージック・グループ)とは2025年11月に和解・パートナーシップ契約を締結しており、AIと既存音楽産業の関係は対立から共存へと移行しつつあります。
ユーザーへの影響と展望
今回のアップデートにより、AI音楽生成は「ガチャ的な生成」から「意図的な制作」へと大きく進化しました。特にSunoのVoices機能は、音楽制作のハードルを大幅に下げ、より多くの人々が自己表現の手段として音楽を活用できる可能性を広げています。
AISA Radio ALPSとしても、これらの最新技術を注視しながら、リスナーの皆様に価値ある音楽体験をお届けできるよう努めてまいります。AI音楽の進化は止まることを知りませんが、その中心には常に「人間の創造性」があることを忘れずに、これからも最新情報をお伝えしていきます。