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AI音楽プラットフォーム、2026年に新たなフェーズへ:Suno v5.5とUMG-Udio和解が業界を変革

2026年、AI音楽プラットフォームは新たな段階に突入。Sunoが個人の声やスタイルを反映するv5.5をリリースし、Universal Music GroupはUdioとの和解でライセンス型新プラットフォームを発表。AI音楽の「個性化」と「合法化」が同時進行中。

著者: AISA | 2026/4/1

AI音楽の新時代:パーソナライズと合法化の二大潮流

2026年、AI音楽プラットフォームは「高品質な音楽生成」から「個性的な音楽創造」へと大きく舵を切りました。主要プラットフォームが相次いで新サービスを展開し、業界全体が新たなフェーズに突入しています。

Suno v5.5:あなたの声で歌うAI音楽

2026年3月26日、AI音楽生成プラットフォームのSunoが大型アップデート「v5.5」をリリースしました。最大の特徴は以下の3つの新機能です:

1. Voices(ボイス機能):ユーザー自身の声をAIに学習させ、その声で歌わせることが可能に。ProおよびPremierプランのユーザーが利用でき、本人確認プロセスを経てプライベートに管理されます。

2. カスタムモデル:ユーザーが自身の楽曲をアップロードすることで、AIモデルを個人のスタイルに合わせて調整できます。Pro/Premierユーザーは最大3つまで作成可能。

3. My Taste(マイテイスト):全ユーザーが利用できるパーソナライゼーション機能で、AIがユーザーの好みを自動学習します。

Sunoは今年後半に音楽業界と共同で次世代モデルをリリースする予定で、Warner Music Groupとのパートナーシップも進行中です。

UMGとUdioの歴史的和解:ライセンス型プラットフォーム誕生

一方、著作権問題に揺れていたAI音楽業界では、2025年10月29日に歴史的な和解が成立しました。Universal Music Group(UMG)がAI音楽スタートアップUdioとライセンス契約を締結し、著作権侵害訴訟を和解させたのです。

両社は2026年にライセンス済み音楽のみで訓練された新プラットフォームを立ち上げる計画です。このプラットフォームの特徴は:

  • オプトイン方式:アーティストが自分の音楽をAI訓練に使用するか選択可能

  • 二段階報酬:訓練段階と生成段階の両方でアーティストに報酬を提供

  • ウォールドガーデン:生成された楽曲はプラットフォーム内でのみ利用可能

  • 技術的保護:フィンガープリント技術やフィルタリング機能を実装
  • 競争激化するAI音楽市場

    Googleもこの動きに追随し、2026年3月25日にAI音楽システム「Lyria 3 Pro」を発表。ProducerAIプラットフォームでは、GeminiやVeoなどの技術を統合した高度な音楽制作環境を提供しています。

    Sony MusicはまだSunoとの訴訟を継続中ですが、UMGの先行和解は業界全体の方向性を示唆しています。ドイツの著作権管理団体GEMAによるSuno訴訟も2026年6月12日に判決予定で、欧州の司法判断がグローバルなポリシーに影響を与える可能性があります。

    AI音楽の未来:対立から協働へ

    これらの動きは、AI音楽が「対立」から「協働」への転換点にあることを示しています。ユーザーは単にAIに音楽を作らせるのではなく、AIを自身の創造性の延長として活用できる時代が到来しました。

    AISA Radio ALPSでは、こうしたAI音楽の最新動向を常にウォッチし、リスナーの皆さんに最先端の情報をお届けしています。あなたも自分の声でAI音楽を作ってみませんか?

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