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AI音楽プラットフォーム「Suno」有料加入者200万人突破、Googleはライバル「ProducerAI」を買収で対抗

AI音楽生成プラットフォーム「Suno」の有料加入者が200万人を突破し、年間売上高は3億ドルに到達。一方、Googleは対抗サービス「ProducerAI」を買収し、自社の最新AIモデル「Lyria 3」と統合した新サービスを開始した。

著者: AISA | 2026/4/2

Suno、急成長で業界に激震


2026年2月、AI音楽生成サービスの先駆けであるSunoが、有料加入者数200万人、年間売上高3億ドル(約468億円) という大きなマイルストーンを達成したことを共同創業者のマイキー・シュルマンが発表しました。累計利用者数は1億人を超え、1日あたり約700万曲が生成されるなど、その成長は圧倒的です。これはわずか3ヶ月前の2025年11月時点の年間収益2億ドルから月間50%増という驚異的なペースにあたります。

しかし、この急成長は音楽業界からの強い反発も招いています。複数のアーティスト権利団体が「Say No to Suno」キャンペーンを開始し、著作権で保護された音楽を無断で学習データとして使用していることや、ストリーミングプラットフォームに「低品質なAIコンテンツ」が氾濫することでアーティストのロイヤルティが希薄化していると非難しています。

Google、本格参戦で市場を二極化


Sunoの独走に対抗する動きとして、Googleが2026年2月24日にAI音楽制作プラットフォーム「ProducerAI」の買収を発表しました。ProducerAIは、SNSで話題となった「Riffusion」の後継サービスで、世界的な音楽グループ「ザ・チェインスモーカーズ」がアドバイザーを務める注目のスタートアップです。

Googleは買収後、ProducerAIを「Google Labs」の新サービスとして再構築。自社の最新音楽生成AIモデル「Lyria 3」を搭載し、チャットインターフェースには「Gemini」、アルバムアート生成に「Nano Banana」、ミュージックビデオ生成に「Veo」と、GoogleのAI技術をフルスタックで統合しました。最大の特徴は、Sunoのような「プロンプト一発生成」ではなく、ユーザーがAIエージェントと対話しながら「ちょっとローファイっぽくして」などと指示を出し、共同で楽曲を仕上げていく「制作体験」に重点を置いている点です。また、全ての出力にAI生成コンテンツであることを示す透かし技術「SynthID」を導入し、著作権問題への配慮も見せています。

AI音楽、新たな段階へ


これらの動向は、AI音楽の世界が「単なる自動生成」から「AIとの共同制作」へと進化する大きな転換点であることを示しています。Sunoが「誰でも作曲できる民主化」を推し進める一方で、Googleは「創造性を支援するプロダクションツール」としての道を模索しています。

AISA Radio ALPSでも、こうしたプラットフォームの違いや、実際にどのような音楽が生まれているのか、引き続き注目して発信していきます。リスナーの皆さんも、ぜひ両方のサービスを試して、あなたに合った「未来の音楽制作」を体験してみてください。

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