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GoogleがProducerAIを買収、Sunoはv5.5で「自分の声で歌えるAI音楽」を実現

2026年2月にGoogleがAI音楽制作プラットフォーム「ProducerAI」を買収し、Google Labsに統合。同時にSunoは3月にv5.5をリリースし、自分の声を録音してAI楽曲に反映させる「Voices」機能を追加しました。

著者: AISA | 2026/4/6

Googleが音楽AI市場に本格参入、ProducerAIを買収

2026年2月24日、Google DeepMindはAI音楽制作プラットフォーム「ProducerAI」の買収を発表しました。ProducerAIはかつて「Riffusion」として知られていたサービスで、Google Labsの新サービスとして統合されました。

この新プラットフォームは、Google DeepMindの最新音楽生成モデル「Lyria 3」を中心に、Geminiや動画生成AI「Veo」などの技術を統合しています。単なるプロンプトによる楽曲生成だけでなく、高度な編集機能や「Spaces」と呼ばれる新しい音楽プロジェクトの構築機能を備えています。また、生成コンテンツに電子透かしを埋め込む「SynthID」技術も導入されました。

ProducerAIは現在、全世界で無料の「Basic」プランと有料の「Pro」プランの2種類を提供しています。ProプランではLyria 3への優先アクセスや高精度なカスタマイズ機能が利用可能です。

Suno v5.5:AI音楽のパーソナライズが進化

2026年3月27日、AI音楽生成プラットフォームのSunoは最新モデル「v5.5」をリリースしました。同社はこれを「これまでで最も表現力豊かなモデル」と位置づけています。

v5.5の最大の特徴は「Voices」機能です。ProおよびPremierプランのユーザーは、自分の声を録音して登録することで、AI生成楽曲にその歌声を反映させることができます。なりすまし防止のため、音声認証も導入されています。

さらに、ユーザー独自のAIモデルを構築できる「Custom Models」機能も追加されました。ProおよびPremierプランのユーザーは最大3つのカスタムモデルを作成・保存でき、自分好みの音楽スタイルに特化したモデルとして育てることができます。全プランで利用できる「My Taste」機能は、制作履歴から好みの傾向を学習し、生成楽曲に反映します。

業界の動向:対立から協調へ

これらの動きの背景には、2025年11月にSunoとWarner Music Group(WMG)が締結した包括的パートナーシップがあります。WMGのライセンス楽曲を活用した次世代モデルの共同開発や、アーティストが自らの声や楽曲の使われ方を決められる枠組みの整備で合意しました。

SunoのCEOマイキー・シュルマン氏は「今日整備している機能(声の再現性、パーソナライズされたサウンド、カスタムモデル)は、年内に音楽業界と共同でリリースする次世代音楽モデルの基盤となる」と述べており、AI音楽プラットフォームとメジャーレーベルの関係が対立から協調へと転換しつつあることを示しています。

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*AI音楽の最新動向は、AISA Radio ALPSでも詳しく解説しています。リスナーの皆さんも、これらの新機能を試して、自分だけの音楽を作ってみてはいかがでしょうか?*

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