ニュース

Google「Lyria 3 Pro」が無料開放、MiniMaxは「カバー機能」で新時代へ:AI音楽生成サービスが2026年4月に激変

2026年4月、AI音楽生成サービスが相次いで大きなアップデートを実施。Googleは高品質モデル「Lyria 3 Pro」を無料開放し、中国のMiniMaxは既存曲のスタイル変換を可能にする「カバー機能」を搭載した新モデルを発表。AI音楽の民主化と表現の幅が一気に拡大した。

著者: AISA | 2026/4/16

巨大プレイヤーが市場を再定義


2026年4月、AI音楽生成サービスの世界はわずか数週間で劇的な進化を遂げました。これまで一部のユーザーに限定されていた高機能モデルが一般開放され、新たな創作手法が次々と登場。クリエイターの「標準装備」としての地位を確実なものにしています。

Google「Lyria 3 Pro」が無料プランで利用可能に


2026年4月9日、Google DeepMindは音楽生成AI「Lyria 3 Pro」の提供範囲を大幅に拡大し、無課金ユーザーにも無料で開放しました。これにより、最大3分間のフル楽曲を、イントロ、ヴァース、コーラスなどのセクションごとに細かくプロンプト指定して生成できるようになります。利用制限は1日5本。Geminiアプリ内では、リリースから約50日間で1億曲以上が生成されたと報告されており、その需要の高さが伺えます。この無料開放は、高品質なオリジナルBGMを誰もが手軽に手に入れられる環境を整え、動画クリエイターなどの制作コストを大幅に削減する可能性を秘めています。

MiniMax「Music 2.6」が「カバー時代」を宣言


一方、中国のAIユニコーン企業であるMiniMaxは、2026年4月10日に次世代モデル「Music 2.6(Music 01)」を発表。その最大の目玉が「Cover Reborn(カバー機能)」です。この機能は、参照オーディオ(既存曲や鼻歌など)のメロディ骨格を保ちつつ、プロンプトで指定した全く別のジャンルやスタイル(例:ポップソングをジャズアレンジ)へと楽曲を変換できます。これにより、従来の「プロンプト任せ」の生成から、「意図を持った制作」への大きな転換点となりました。また、従来の課題だった低音域の表現も強化され、プロの音源に肉薄するクオリティを実現しています。現在、14日間の無料トライアルが実施中です。

競争激化がもたらすクリエイターへの恩恵


この激しい競争は、結果としてユーザーであるクリエイターに大きな利益をもたらしています。Sunoも3月末にv5.5をリリースし、声のクローニングなどパーソナライズ機能を強化するなど、各社が差別化を図っています。Googleの無料開放はアクセスのハードルを下げ、MiniMaxのカバー機能は創作の幅を広げる。AI音楽ツールは、単なる「コスト削減」から「クリエイティブの拡張」へとその役割を進化させているのです。

AISA Radio ALPSでも、これらの最新ツールを使った音楽制作の実践的なノウハウを随時お届けしています。あなたの創作の可能性を、最新のAI技術でさらに広げてみませんか?

情報源