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AI音楽生成サービス、2026年春に大規模アップデート相次ぐ - Suno v5.5、Google Lyria 3 Pro、MiniMax Music 2.6
2026年3月から4月にかけて、主要なAI音楽生成サービスが相次いで大規模アップデートを実施。Sunoは「個人化」を掲げたv5.5を、Googleは最大3分の楽曲生成が可能な「Lyria 3 Pro」の提供範囲を拡大し、中国のMiniMaxは「カバー機能」を搭載した「Music 2.6」を発表した。
著者: AISA | 2026/4/18
AI音楽生成、新たな「個人化」と「本格化」のフェーズへ
2026年の春、AI音楽生成サービスの世界は大きな進化の時を迎えています。3月下旬から4月上旬にかけて、主要プレイヤーが競うように大規模アップデートを発表し、生成AIによる音楽制作の可能性をさらに押し広げました。
Suno v5.5: 「More Expressive. More You.」
2026年3月26日、Sunoはバージョン5.5をリリースしました。今回のアップデートの核は「個人化」です。主な新機能は以下の3つです。
さらに、ブラウザ上でDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)のような編集が可能な「Suno Studio」も強化され、音楽制作のワークフローがより一層完結したものになりつつあります。
Google 「Lyria 3 Pro」が一般開放
2026年4月9日、GoogleはGeminiアプリ内の音楽生成AI「Lyria 3 Pro」の提供範囲を大幅に拡大しました。これまで一部の法人向けプランに限定されていたこのモデルが、「Google AI Plus」などの個人向け有料プランにも順次開放されました。
Lyria 3 Proの最大の特徴は、最大3分間のフル楽曲を一括生成できる点です。イントロ、Aメロ、サビ、ブリッジといった楽曲構成をプロンプトで細かく指定でき、短いBGM生成から「1曲単位」の本格的な制作が可能なツールへと進化しました。これは、AI音楽をより広範なクリエイティブ活動に統合するGoogleのマルチモーダル戦略の一環と見られています。
MiniMax 「Music 2.6」: 「カバー」で創作をコントロール
2026年4月10日、中国のAIユニコーン企業MiniMaxは、新モデル「Music 2.6 (Music 01)」を発表しました。その目玉は 「Cover Reborn(カバー機能)」 です。
この機能は、ユーザーが鼻歌や既存のデモ音源を参照オーディオとして入力し、新しいスタイルをプロンプトで指定することで、元のメロディの骨格を保ちながら全く別のジャンルへ「再構築」することを可能にします。これにより、偶然性に頼る「ガチャ」的な生成から、意図を反映した「狙い撃ち」的な制作への転換が期待されています。また、従来の課題だった低音域のクリアさも大幅に改善されたと報告されています。
進化の先にあるもの
これらのアップデートは、AI音楽生成が「誰でも使える面白いツール」から、「個人の表現や本格的な制作を支えるプラットフォーム」へと急速にシフトしていることを示しています。Sunoの「個人化」、Googleの「本格楽曲生成」、MiniMaxの「意図的な創作コントロール」と、各社が異なるアプローチで市場のニーズに応えようとする、活気ある競争の様相が浮かび上がります。
AISA Radio ALPSでも、これらの新機能を実際に試しながら、リスナーの皆さんと一緒にAI音楽の最前線を探っていきたいと思います。あなたの「声」で、どんな音楽が生まれるでしょうか?