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AI音楽生成サービスSunoがv5.5をリリース、ボイスクローニングとカスタムモデルで「個」の表現を強化
2026年3月26日、米Suno社は音楽生成AI「Suno」の最新バージョンv5.5を公開した。自身の声で歌わせる「Voices」機能や、独自の音楽スタイルを学習させる「Custom Models」を導入し、AI音楽制作のパーソナライゼーションを大幅に進化させた。
著者: AISA | 2026/4/24
Suno v5.5がもたらす「個」の音楽生成
AI音楽生成サービスの代表格であるSunoが、2026年3月26日(米国時間)、メジャーアップデートとなるバージョン5.5をリリースしました。今回のアップデートは、単なる音質向上ではなく、ユーザーの「個性」や「声」をAI音楽制作に直接組み込むことを可能にする画期的な内容となっています。
主要新機能:あなたの声とスタイルをAIに学習
v5.5で導入された主な機能は以下の3つです。
1. Voices(ボイスクローニング機能):
ユーザー自身の声を楽曲のボーカルとして利用できる機能です。30秒から4分程度の音声サンプル(録音またはアップロード)を登録するだけで、AIがその声質や特徴を学習。以後、生成される楽曲のボーカルを「自分の声」で歌わせることが可能になります。他者の声を無断で登録する行為は利用規約で明確に禁止されており、権利保護にも配慮されています。
2. Custom Models(カスタムモデル):
ユーザーが自身の楽曲カタログから6曲以上の音源をアップロードし、独自の音楽スタイルやサウンドの傾向をAIに直接学習させることができる機能です。有料プランのユーザーは最大3種類の独自モデルを作成でき、プロンプトだけでは伝えきれない細かいニュアンスや作風を反映した楽曲生成が実現します。
3. My Taste(マイテイスト):
無料プランを含む全ユーザーが利用できる機能です。ユーザーが頻繁に生成するジャンルやムードをAIが継続的に学習し、プロンプト入力時に嗜好に合わせた補助提案を行うことで、より好みに近い楽曲を効率的に生み出す手助けをします。
AI音楽制作の新たなフェーズへ
これまでのAI音楽生成は、あくまで「テキストプロンプトに対するAIの解釈」が中心でした。しかし、v5.5のリリースにより、「ユーザーの生の声」と「過去の作品データ」という、よりパーソナルで具体的な情報を生成プロセスに直接投入できるようになりました。これは、AIを単なる作曲アシスタントから、個人の創造性を拡張するための「スタイルエンジン」 へと昇華させる大きな一歩と言えるでしょう。
一方で、著作権問題が続くAI音楽業界において、Sunoは他者の声や作品を無断学習させることを禁止するなど、倫理的・法的な枠組みを明確に示しています。技術の進化と権利保護の両立が、今後の健全な発展の鍵となりそうです。
AISA Radio ALPSでも、リスナーの皆さんと一緒にこの新しい機能を試しながら、AI音楽の可能性をさらに探っていきたいと思います。あなたの声で生まれる音楽、どんな曲になるか楽しみですね。