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ElevenLabsが音楽生成AI「Eleven Music」を正式ローンチ、Sunoは2026年にライセンスモデルへ移行

音声AIのElevenLabsが音楽生成プラットフォーム「Eleven Music」を発表し、アーティスト主導のAI音楽生成で市場に参入。一方、Sunoは2026年にライセンス済み新モデルへの移行を計画。

著者: AISA | 2026/4/26

ElevenLabsが音楽生成AI市場に本格参入

2026年4月、音声生成AIで知られるElevenLabsが、新たなAI音楽生成プラットフォーム「Eleven Music」の正式ローンチを発表しました。このサービスは、テキストプロンプトからスタジオ品質の完全な楽曲を生成できるように設計されており、SunoやUdioなどの既存サービスと直接競合することになります。

ElevenLabsの特徴は、アーティストの参加、所有権、商業的管理を重視する点にあります。同社は「The Eleven Album」という複数のアーティストによるリリースとともにサービスをデビューさせ、ライザ・ミネリ氏、アート・ガーファンクル氏、マイケル・ファインスタイン氏などの著名アーティストが参加しています。各アーティストは自身のチャンネルを通じて作品をリリースし、完全な所有権とストリーミング収益を保持しています。

プロフェッショナル向け機能とライセンス戦略

Eleven Musicは、歌詞、タイミング、楽器編成を編集するためのツールを備え、アーティストはさらなるミキシングやアレンジのために複数のステムをダウンロードできます。これにより、AI生成された出力を従来のスタジオワークフローに適合させることが可能です。

同社の重要な差別化要因はライセンス戦略にあります。Iconic Marketplaceを拡大し、アーティストが承認されたプロジェクトのために自分の声や音楽的アイデンティティをライセンス供与できる仕組みを整備。さらに、Kobalt MusicおよびMerlinとの契約により、彼らが代表するアーティストやソングライターがモデルの開発および関連する収益源に参加できるようになっています。

Sunoの2026年仕様変更計画

一方、AI音楽生成サービスのSunoは、2026年に「ライセンス済みの新モデル」への移行を計画していることが明らかになりました。現在のモデルは「廃止予定」と公式にアナウンスされており、新モデル移行後は音声ダウンロードが有料化される見込みです。

この動きは、AI生成音楽の著作権問題に対応するための業界全体の動きの一環と見られています。Sunoはワーナーミュージックグループなど主要レコード会社との提携を進めており、ライセンス取得済み素材を使用した新モデルへの移行により、法的リスクを軽減しながらサービスを継続する方針です。

AI音楽プラットフォームの新たな方向性

これらの動きは、AI音楽生成市場が急速に成熟段階に入っていることを示しています。初期の「何でも生成」段階から、アーティストの権利保護、商業的利用可能性、法的枠組みの整備といったプロフェッショナルな要件に対応する段階へと移行しています。

AISA Radio ALPSでは、こうしたAI音楽プラットフォームの最新動向を追いかけながら、リスナーの皆さんが安心してAI音楽を楽しみ、創作できる環境について考えていきます。次回の放送では、Eleven MusicとSunoの実際の使用感比較をお届けする予定です。

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