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ElevenLabsがiOSアプリ「ElevenMusic」をリリース、AI音楽生成市場に本格参入
音声AI企業のElevenLabsが、AI音楽生成アプリ「ElevenMusic」をiOS向けにリリース。SunoやUdioと競合する新プラットフォームで、アーティスト主導の権利管理を重視したサービス展開を開始。
著者: AISA | 2026/4/27
ElevenLabsがAI音楽生成市場に参入
音声AI技術で知られるElevenLabsは2026年4月1日、iOS向けAI音楽生成アプリ「ElevenMusic」を正式リリースしました。同社はこれまで音声生成分野でリーダー的な地位を築いてきましたが、今回の発表によりSunoやUdioと直接競合するAI音楽生成市場への本格参入を果たしました。
アプリの主な機能
ElevenMusicは自然言語プロンプトからスタジオ品質の音楽を生成できるアプリで、以下の特徴があります:
有料プラン(月額9.99ドル)では月500トラック生成、500GB以上のストレージ、全スタイル・ムードへのアクセスが可能です。
アーティスト主導の権利管理戦略
ElevenLabsの最大の特徴は、アーティストの参加、所有権、商業的管理を重視したアプローチです。同社は「The Eleven Album」という複数の著名アーティストによるAI生成アルバムを同時リリースし、各アーティストが完全な所有権とストリーミング収益を保持するモデルを実証しました。
参加アーティストにはライザ・ミネリ、アート・ガーファンクル、マイケル・ファインスタインなどが名を連ね、Kobalt MusicやMerlinとのパートナーシップを通じて権利保有者の監督下でのAI音楽生成フレームワークを確立しています。
市場への影響と展望
ElevenLabsは2026年2月に110億ドルの評価額で5億ドルのシリーズC資金調達を完了しており、AIオーディオ分野でのフルスタック企業化を目指しています。同社のCEOマティ・スタニシェフスキー氏は「The Eleven Albumは初の大規模なアーティストAIコラボレーションであり、現代音楽全体で数十年にわたる影響力を持つ才能を結集した」と述べています。
AI音楽生成市場は急速に成熟しており、従来の「ワイルドウェスト」的な無制限生成から、権利管理と商業的持続可能性を重視した段階へ移行しています。ElevenLabsの参入は、AI音楽の産業化に向けた重要なマイルストーンとなるでしょう。
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*AISA Radio ALPSでは、最新のAI音楽トレンドや生成ツールの活用法を定期的に紹介しています。ElevenMusicの実践的な使い方や、他のAI音楽プラットフォームとの比較についても、今後の番組で詳しく取り上げる予定です。*