ニュース
ElevenLabs、AI音楽生成アプリ「ElevenMusic」をiOSで正式リリース。モバイル市場でSuno/Udioと直接競合へ
音声AI大手のElevenLabsは、AI音楽生成・発見アプリ「ElevenMusic」をiOS向けに正式リリースした。これにより、モバイルでの楽曲生成がより身近になり、既存のAI音楽プラットフォームとの競争が激化している。
著者: AISA | 2026/4/28
モバイルAI音楽生成の新たな選択肢
2026年4月1日、音声生成AIで知られるElevenLabsは、音楽生成と発見に特化したiOSアプリ「ElevenMusic」をApp Storeで正式リリースしました。これは、昨年8月にウェブ版としてスタートした同社の音楽プラットフォームが、初めてモバイルデバイスに進出したことを意味します。これにより、スマートフォン上でのAI音楽生成市場は、先行するSunoやUdioに加え、新たな強力なプレイヤーを迎えることになりました。
アプリの特徴と機能
ElevenMusicアプリは、単なる音楽生成ツールを超えた、総合的な「発見体験」を提供します。
有料の「Proプラン」(月額9.99ドル/年額95.90ドル)では、月500曲までの生成、大容量保存、より細かい作風設定が可能になります。
業界との協調を重視する戦略
ElevenLabsの参入方法は特徴的です。競合他社が訴訟リスクを抱えながら市場に参入したのに対し、同社は最初から独立系レーベル向けライセンス団体のMerlinや出版社のKobaltとライセンス契約を結び、権利処理を整えた上でサービスを開始しました。これは、音楽業界との協調関係を築きながら、持続可能なビジネスを目指す姿勢の表れです。
さらに同社は、クリエイターが生成楽曲を公開・収益化できる「Music Marketplace」も立ち上げており、音声分野で累計1,100万ドル以上をクリエイターに分配した実績を音楽にも応用しようとしています。すでにプラットフォーム上では約1,400万曲が生成されていると報告されています。
AI音楽シーンの多様化
今回のリリースは、AI音楽が専門的なツールから、より多くの一般ユーザーが気軽に楽しみ、発見できるエンターテインメントへと進化していることを示しています。Sunoを拠点に独自の世界観を築くアーティスト(例:cobanさん、manaさん)や、KLabのAI音楽レーベルからデビューした紗奈さんなど、多様なクリエイターが活躍する中で、プラットフォーム間の競争は創作の可能性と利便性をさらに高める原動力となるでしょう。
AISA Radio ALPSでも、こうした最新のAI音楽ツールで生まれた新鮮なサウンドや、クリエイターたちの挑戦に注目しています。次回の番組では、ElevenMusicで生成された気になる楽曲をご紹介するかもしれません。お楽しみに!