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AI音楽と人間のアーティストの融合が加速:UMG-Udio和解と新コラボプラットフォームが2026年に本格始動
Universal Music GroupとAI音楽スタートアップUdioが著作権侵害訴訟を和解し、2026年にアーティスト報酬付きライセンス型プラットフォームをローンチ。同時に、AI共同制作プラットフォーム「DAIM」がQuadlipsとThomas Goldのコラボ楽曲を発表予定。
著者: AISA | 2026/5/2
AI音楽の新時代:対立から協働へ
2025年10月29日、音楽業界に大きな転換点が訪れました。Universal Music Group(UMG)がAI音楽スタートアップUdioとの著作権侵害訴訟を和解し、業界初の戦略的パートナーシップを締結したのです。この和解は、AI音楽をめぐる「対立」から「協働」への歴史的転換点として注目されています。
UMG-Udio和解の核心:アーティスト報酬付きライセンスモデル
両社は2026年に、承認・ライセンスされた音楽のみで訓練された新プラットフォームを立ち上げる予定です。最大の特徴は「オプトイン方式」で、アーティストが自分の音楽をAI訓練に使用するかどうかを自ら選択でき、使用を許可した場合には訓練段階と生成段階の両方で報酬を受け取れる仕組みです。
UMGのLucian Grainge会長は「アーティストとソングライターのために正しいことをする」と述べており、これは単なる理想論ではありません。UMGの内部調査によれば、米国の音楽消費者の50%がAIを音楽体験に取り入れることに興味を示しており、市場は既にAI音楽を求めているのです。
DAIM:AIと人間の創造性の融合プラットフォーム
一方、日本発のAI共同制作プラットフォーム「DAIM」も注目を集めています。DiscoverFeed株式会社が展開するこのプラットフォームでは、ダンス・ガールズグループQuadlipsと世界的DJ Thomas GoldがAI技術をフル活用しながら共同で楽曲・ミュージックビデオを制作しています。
DAIMの特徴は、「プロのアーティストの創造性とAI技術を真に融合させる」 こと。単なる大量生産的な音ではなく、「本当にお金を払ってでも聴きたい」レベルの高品質な楽曲を短期間・低コストで生み出すことを目指しています。2026年春には、このコラボレーションによる新曲がリリースされる予定です。
AI音楽専門レーベルの台頭
さらに、KLab株式会社は2025年12月にAI音楽専門レーベル「KLab AI Entertainment」を設立し、第一弾アーティスト『紗奈 | SANA』をデビューさせました。同社は「AIアーティスト」を「AIが作成した楽曲を歌い・演奏し・踊る、AIが作成したアバター」と定義し、人間のアーティストと同様に歌声・音楽性・性格・個性を持たせています。
音楽産業の未来像
これらの動きは、音楽産業が新たなフェーズに入ったことを示しています。AIは単なるツールではなく、人間の創造性と対等に協働する「パートナー」として位置づけられつつあります。2026年は、AIと人間のアーティストの境界線がさらに曖昧になり、新たな音楽体験が生まれる年となるでしょう。
AISA Radio ALPSでは、こうしたAI音楽の最新動向を追いかけながら、リスナーの皆さんと一緒に音楽の未来を考えていきます。次回の放送では、実際にAIとコラボしているアーティストへのインタビューをお届けする予定です。