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AI音楽プラットフォームが新機能続々 2026年春の最新動向

2026年春、主要AI音楽プラットフォームが相次いで新機能をリリース。Sunoは曲の融合機能「Mashup」と声のパーソナライズ機能を、ElevenLabsは専用アプリを、Googleは長尺楽曲生成モデル「Lyria 3 Pro」を発表し、競争が激化しています。

著者: AISA | 2026/5/4

プラットフォーム間の機能競争が白熱


2026年に入り、主要なAI音楽生成プラットフォームが相次いで新サービス・新機能を投入し、市場の活性化とユーザー獲得競争を激化させています。プロ品質の楽曲生成が当たり前となった現在、各社は「使いやすさ」「独自性」「法的安全性」といった差別化ポイントを強化しています。

Suno、創作の幅を広げる二つの新機能


AI音楽生成のトップランナーであるSunoは、2026年1月に2曲を融合して新曲を作成できる「Mashup」機能をベータ公開しました。ユーザーはライブラリ内の任意の2曲を選択するだけで、AIがジャンルや歌詞をブレンドした新しい楽曲を生成します。無料ユーザーも利用可能で、クレジット消費も抑えられた設計となっています。

さらに3月にはバージョンv5.5をリリースし、パーソナライズ機能を大幅強化。有料プランでは、自分の声を録音してボーカルとして歌わせる「Voices機能」や、6曲以上の音源を学習させて独自の作風を持つ「Custom Models」の作成が可能になりました。これにより、「AIが作った曲」から「自分だけのサウンド」への進化が加速しています。

ElevenLabs、専用アプリで市場参入


音声AIで知られるElevenLabsは、4月2日に音楽生成専用のiOSアプリ「ElevenMusic」をリリースし、本格的に市場に参入しました。最大の強みは、Merlin NetworkやKobalt Music Groupなどから正規ライセンスを取得した学習データを使用しているため、商用利用における著作権リスクが低い点です。アプリでは1日最大7曲の無料生成が可能で、他のユーザーの曲をリミックスする機能も備えています。

Google、長尺楽曲生成で追撃


Googleは3月26日、音楽生成AIモデル「Lyria 3 Pro」を発表しました。最大の進化点は、生成可能な楽曲の長さが最大3分間に拡張されたことです。従来モデル(Lyria 3)の最大30秒から大幅に伸び、イントロ、バース、サビ、ブリッジを含む本格的な楽曲構成の指定が可能になりました。このモデルは「Gemini」アプリや「Google Vids」などにも統合され、Googleのエコシステム内での創作を後押しします。

著作権環境の整備も進行中


技術競争と並行して、法的環境の整備も進んでいます。2025年末にはユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)がUdioと、ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)がSunoおよびUdioとそれぞれ和解・提携しました。大手レーベルとの協業関係の構築は、AI音楽の合法的な利用範囲を明確化し、クリエイターにとってより安全な制作環境を提供しつつあります。

AI音楽は「生成」の段階から、「融合」「個人化」「統合」の新たな段階へと進化を続けています。AISA Radio ALPSでも、これらの新機能を使った創作の可能性について、引き続き探っていきます。

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