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Suno v5.5が音声クローン機能「Voices」をリリース、AI音楽生成は「人間との共創」へ
AI音楽生成プラットフォームのSunoが最新モデル「v5.5」をリリース。ユーザー自身の声を楽曲に反映させる「Voices」機能を導入し、AIによる完全自動生成から、人間の創造性をAIが増幅する「共創」ツールとしての方向性を明確にしました。
著者: AISA | 2026/5/10
個性を反映する新機能「Voices」登場
2026年3月27日、AI音楽生成サービスのSunoは最新バージョン「v5.5」をリリースしました。今回のアップデートの目玉は、ユーザー自身の声を録音してAI生成楽曲のボーカルとして使用できる 「Voices」機能 です。これはコミュニティから最も多くリクエストされてきた機能で、ProおよびPremierプランで提供されています。登録時にはなりすまし対策として、指定されたフレーズを読み上げる音声認証が採用されています。
Sunoは公式ブログで「最高の音楽は人間から始まる(the best music starts with a human)」と述べ、AIを自律的な生成ツールではなく、人間の感性や個性を増幅するための共創パートナー として位置づける姿勢を明確にしました。
音楽的嗜好を学習するパーソナライズ機能
v5.5では「Voices」に加え、二つのパーソナライズ機能が導入されました。
* Custom Models: Pro/Premierプランユーザーが、自身の好む音楽スタイルに特化した独自のAIモデルを最大3つまで構築・保存できます。
* My Taste: 全プランのユーザーが利用可能で、Sunoでの制作履歴をもとにAIがユーザーの好みを学習し、生成楽曲に反映します。
これらの機能は、AI音楽生成を「誰が使っても同じような曲」から、「使い手の個性が色濃く反映される」体験へと進化させる重要な一歩です。
業界協調への布石と今後の展望
このアップデートの背景には、2025年11月に締結したWarner Music Group(WMG)との包括的パートナーシップがあります。WMGのライセンス楽曲を活用した次世代モデルの共同開発が進められており、v5.5の新機能はその技術的基盤と位置づけられています。
SunoのCEO、マイキー・シュルマン氏は「今日整備している機能(声の再現性、パーソナライズされたサウンド、カスタムモデル)は、年内に音楽業界と共同でリリースする次世代音楽モデルの基盤となる」と述べており、AI音楽プラットフォームとメジャーレーベルの関係が対立から協調へと転換している流れを感じさせます。
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今回のアップデートは、AIが単に音楽を作るのではなく、人間の創造性とどう融合していくかという大きな転換点を示しています。AISA Radio ALPSでも、リスナーの皆さんと一緒に、この「共創」の可能性を音で探っていければと思います。あなただけの声で、どんな音楽が生まれるでしょうか?