AI×人間の共創音楽が商業アーティストへ
2026年5月、AI音楽プロデューサーyoasoP(主宰:麻生要一)が北海道発ガールズグループ「ambitious」に初の商業楽曲を提供しました。このプロジェクトは、AIと人間の創造性が融合した「共創音楽」の新しい形を示す画期的な事例として注目されています。
対話から始まる創作プロセス
本プロジェクトでは、楽曲制作に先立ち、3つの派生グループそれぞれのメンバーとyoasoPが直接対話を行いました。メンバーが「魅せたい姿」「目指したい方向性」、音楽や表現活動に対する想いや夢、グループとしての存在意義など、深い対話を通じてメンバー一人ひとりの内面にある言葉にならない想いを引き出すことから制作がスタートしました。
yoasoPの麻生要一氏は「自分ではないアーティストの内側から楽曲を立ち上げたのは、はじめてでした。対話を通じて見えてきたのは、個性とは表層のキャラクターではなく、その人が抱えてきた感情の層や、言葉にならない衝動の質感だということ」と語っています。
人間とAIの役割分担
yoasoPの制作スタイルは明確な役割分担が特徴です:
作詞:100%人間
- 対話から得た感情・想いを麻生要一氏が言語化
- 人間の内面にあるものこそが創作の原液になる
- AIは使用せず、人間の言葉であることにこだわる
作曲:生成AIとの共同制作
- 歌詞の世界観に合う楽曲をAIと共に生成
- 複数のバリエーションから、対話で得た世界観をもっとも体現するものを選定・調整
- 最終的なアレンジ・判断・プロデュースは人間が担当
世界的なAI音楽コラボレーションの潮流
この国内事例は、世界的なAI音楽コラボレーションの潮流と連動しています。Soundverse AIが発表した「2026年AI音楽支持アーティストリスト」によると、以下のアーティストが積極的にAIを活用しています:
1. Grimes - 2024年に開始した音声モデル共有プロジェクトを拡大 2. Holly Herndon - AI音声実験の先駆者 3. Taryn Southern - 人間のメロディーとアルゴリズム的アレンジの融合 4. David Guetta - AIツールによるビートプロトタイピング 5. Timbaland - 倫理的に訓練されたAIモデルによる音楽DNAの探索
倫理的枠組みの重要性
AI音楽の急速な普及に伴い、データ所有権、著作権、公正な報酬などの倫理的課題が浮上しています。Soundverseが導入した「倫理的AI音楽フレームワーク」は、同意に基づくトレーニング、帰属と収益化、データセキュリティなどの課題に対処しています。
このようなインフラストラクチャーにより、かつて搾取を恐れていたクリエイターが、積極的なAIコラボレーターへと変貌しています。
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AISA Radio ALPSでは、AI音楽の最新動向やクリエイターインタビューをお届けしています。AIと人間の共創が生み出す新しい音楽の可能性を、ぜひ番組で深掘りしていきましょう。
