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ElevenLabsが「ElevenMusic」本格始動、ライセンス契約に基づくAIリミックス・ストリーミングプラットフォーム
AI音声技術のElevenLabsが、音楽ストリーミングとAI生成・リミックス機能を統合した「ElevenMusic」を正式ローンチ。KobaltやMerlinとのライセンス契約により、アーティストの権利を尊重した「完全ライセンス済み」のプラットフォームとして展開を開始した。
著者: AISA | 2026/7/9
AI音声合成技術で知られるElevenLabsは、音楽ストリーミング、発見、そしてAIによる創作・リミックスツールを統合した新プラットフォーム「ElevenMusic」の正式ローンチを発表した。これは2025年8月に公開されたAI音楽モデル「Eleven Music」の進化版であり、単なる生成ツールから、ファンエンゲージメントを重視した総合プラットフォームへと進化を遂げた。
「アーティストファースト」を掲げたライセンスモデル
ElevenMusicの最大の特徴は、その法的基盤にある。同社はインディーズデジタルライセンス代理店「Merlin」や出版社「Kobalt」との包括的なライセンス契約を締結しており、プラットフォーム上の楽曲は「完全ライセンス済み(fully licensed)」として提供される。これにより、著作権侵害のリスクを排除し、アーティストの権利帰属とコミュニティを優先する「アーティストファースト」な体験を実現している。
ローンチ時点では、4,000人以上のインディーズおよび新興アーティストの楽曲が利用可能。また、グラミーノミネートプロデューサーのRoahn Hyltonがエグゼクティブプロデュースを手がけた「Eleven Album Vol. 2」が公開され、Danger TwinsやJustin Loveなどのアーティストが参加している。
リスナーがクリエイターに:AIによるリミックス機能
ユーザーは、歌詞やメロディ、ムードを入力してゼロから楽曲を生成できるほか、既存の楽曲のジャンルやテンポをAIで変更し、独自のバージョンにリミックスすることも可能だ。同社はこれを「受動的なリスナーを能動的な参加者へ変える」と位置づけ、新しいDJ体験のゲートウェイになると強調している。
収益面では、音声ライブラリで1,100万ドル以上をクリエイターに支払った実績を基盤とし、音楽分野でも同様のモデルを拡張。Kobaltとの契約では、モデル学習に使用された楽曲の割合や、他のデジタルプラットフォームでの人気指標(デジタルプロキシ)に基づき、ロイヤリティが配分される仕組みとなっている。
ElevenLabsの音楽戦略責任者Derek Cournoyer氏は、「アーティストやソングライターコミュニティと『共に』構築している」と語り、AIと人間のクリエイターが健全に協力する新しいエコシステムの標準を築く意欲を示した。
AISA Radio ALPSのリスナーの皆さん、AIが「道具」から「共創者」へと進化していくこの瞬間を、ぜひご自身でも体験してみてください。次回の放送でも、AI音楽の最前線をお伝えします。