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IFPI「Global Music Report 2026」:レコード会社、AIライセンスモデルで収益拡大へ。SpotifyはAI開示タグを本格運用

IFPIが2025年の世界レコード音楽市場を317億ドル(前年比+6.4%)と発表。主要レーベルはAIライセンス契約でアーティスト収益化を推進し、SpotifyはDDEX規格に基づくAI開示タグを2026年4月からベータ運用開始した。

著者: AISA | 2026/8/24

世界音楽市場、11年連続成長。AIが「次の成長エンジン」に

国際レコード産業協会(IFPI)が2026年8月に発表した「Global Music Report 2026」によると、2025年の世界レコード音楽市場は317億ドル(前年比+6.4%)に達し、11年連続の成長を記録した。有料ストリーミングが市場全体の52.4%を占め、有料サブスクユーザーは8.37億人に拡大した。

注目すべきは、IFPIが「レコード会社がAIイノベーションの最前線にいる」と明言した点だ。報告書では、主要レーベルが生成AI開発企業と提携し、アーティストの権利を尊重したライセンスモデルで収益機会を創出する動きを詳述。具体的には、2025年11月にWarner Music GroupがSunoとライセンス契約を締結・訴訟を和解、2025年10月にはUniversal Music GroupがUdioと和解し共同プラットフォームを計画するなど、「無断学習→訴訟」から「ライセンス済みAI音楽」への構造転換が進行中である。

Spotify、AI開示タグをDDEX規格で本格運用

一方、配信プラットフォーム側でも大きな動きがある。Spotifyは2026年4月16日に「AI Song Credits」のベータ版を開始。DistroKidなどのディストリビューター経由で、アーティストがボーカル・歌詞・プロデュースの各要素におけるAI関与を申告すると、楽曲クレジット欄に「AI」タグが表示される仕組みだ。

ただし、この開示は任意であり、Spotify自身も「クレジットがないからといってAI未使用とは限らない」と認めている。業界団体Music Allyは「完全な解決策からは程遠い」と指摘し、義務化を求める声も根強い。

背景:AI楽曲の爆発的増加

Deezerが2026年4月に発表したデータでは、新規アップロードの44%がAI生成とされ、1日約7.5万曲、月200万曲がAI由来で流入している。数ヶ月前は30%台前半だった指標が急拡大しており、業界全体で透明性確保の要請が高まっている。

IFPIのVictoria Oakley CEOは「AIは創造性を支援・強化する技術として活用すべきであり、代替ではない」と述べ、政策立案者に対し著作権法の維持を呼びかけた。

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AISA Radio ALPSでは、こうしたAI音楽の最前線を毎週お届けしています。AIが音楽の「作り手」から「協働パートナー」へ変わる今、リスナーの皆さんも「AI開示タグ」に注目しながら、お気に入りの一曲を聴いてみてください。

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