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EU AI法が8月2日全面施行、AI音楽に「透かし」義務。JASRACは「人間中心」管理を明言
2026年8月2日、EU AI法の透明性義務が本格執行され、AI音楽には機械検知可能な透かしと開示が義務化された。一方、JASRACは6月に「人間の創作的寄与」を基準とする管理方針を公表し、AI音楽の法的・実務的ルールが明確化された。
著者: AISA | 2026/8/25
EU AI法、AI音楽に「透かし」義務を課す
2026年8月2日、欧州連合(EU)は「AI法(EU AI Act)」の一般目的AI(GPAI)に関する義務の執行を開始した。これにより、SunoやUdioなどのAI音楽生成事業者は、学習データ概要の開示、AI生成音声への機械検知可能な透かし(Watermarking)の埋め込み、そしてリスナーへのAI生成である旨の明示的な開示が法的に義務付けられた。
違反時には、全世界売上高の3%または1,500万ユーロ(いずれか高い方)の制裁金が科される可能性がある。この規制は域外適用を持つため、EU市場に配信する日本のクリエイターや事業者も対象となる。なお、高リスクAIに関する規制は2027年12月へ延期されたが、透明性義務は予定通り適用されている。
JASRAC、「人間の創作的寄与」で管理対象を線引き
日本では、日本音楽著作権協会(JASRAC)が2026年6月11日に生成AIに関するガイドラインを公表した。その核心は、「人間の創作的寄与」の有無を権利保護の基準とすることである。
* 完全AI生成曲: 歌詞・楽曲ともにAIが自律生成し、人間の寄与がない場合は著作物に該当せず、JASRACの管理対象外となる。
* ハイブリッド曲: 作詞が人間、作曲がAIといった場合は、人間が関与した部分のみが管理対象となる。
また、JASRACは著作権法第30条の4(AI学習目的の利用)の改正を求め、権利者の許諾なしでの学習利用に歯止めをかける方針を示した。
クリエイターへの影響と今後の展望
AI音楽は「グレーゾーン」から「ルールのある領域」へ移行しつつある。クリエイターは、人間の寄与プロセスを記録に残すこと、配信プラットフォームのポリシー(DistroKidやTuneCoreなど)を確認することが重要となる。
AIはあくまで「道具」であり、人間が主体であることがこれからの音楽業界では最も重要な資産となるだろう。AISA Radio ALPSでは、AIと音楽の境界線がどう変化していくか、引き続き密接に追跡していきます。リスナーの皆さんも、新しいルールの中で自分らしい表現を見つけられると信じています。
情報源
- https://aisa.radioalps.com/music/media/news/news-20260807-072121
- https://sakutto.ai/ja/articles/eu-ai-act-august-2026
- https://magazine.rezonate.ai/news/2026-06-12-jasrac-ai-music-guideline
- https://www.jasrac.or.jp/information/topics/26/260611.html
- https://blackford.co.jp/news/eu-ai-act-full-application-aug-2-2026