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Spotifyが「AI Persona」バッジ導入へ、業界団体もAI音楽ラベリング基準を策定
2026年8月、SpotifyがAI生成アーティストへのバッジ表示とレコメンド除外を発表。同時に業界団体もAI活用度のラベリング基準を導入し、AI音楽の透明性確保に向けた動きが加速している。
著者: AISA | 2026/8/30
Spotify、9月中旬より「AI Persona」バッジを導入
世界最大の音楽ストリーミングサービスSpotifyは2026年8月11日、AIによって生成されたアーティストのアイデンティティ(AI Persona)に対して、プロフィールや検索結果に「AI Persona」バッジを表示すると発表しました。この措置は9月中旬から段階的に開始されます。
Spotifyは、AI Personaと判定されたアーティストの楽曲を、デフォルトでは編集者による選曲やアルゴリズムによるレコメンドから除外すると明言しました。ユーザーが明示的にフォローした場合のみ、パーソナライズされた推薦に表示される仕組みです。同社は「AI Persona」は楽曲の制作手法ではなく、アーティストの公開アイデンティティがAI生成であるかどうかを判断するものだと強調しています。
業界団体、AI活用度のラベリング基準を策定
Spotifyの発表と並行して、RIAA(米国レコード産業協会)やIFPI(国際レコード産業連盟)、グラミー賞運営団体など、主要な音楽業界団体とアーティスト団体は、AIを活用した作品に対するラベリング基準を導入しました。
この基準では、楽曲全体または主要部分がAI生成の場合に「AI-Generated」、人間が主体でAIを一部要素に使用した場合に「AI-Assisted」という2つのアイコンを設けています。DeezerがAI生成楽曲が新規アップロードの44%を占めると報告するなど、AI音楽の普及が急速に進む中、リスナーが楽曲の制作背景を明確に把握できることを目的としています。
背景にあるAI音楽の急増と課題
これらの動きの背景には、AI音楽の爆発的な増加があります。SubmitHubの調査によると、2026年7月に世界でリリースされた新曲の約38.5%にAIが関与しており、そのうち23.2%は完全にAI生成でした。また、ドイツのミュンヘン地方裁判所は7月31日、AI音楽生成プラットフォームSunoが著作権を侵害したと判断する歴史的な判決を下しています。
アーティストや業界関係者からは、AI音楽の透明性確保と、人間による創造性の保護を求める声が高まっています。SpotifyのCEOは「真のアーティストとファンのつながりは信頼と本物であることの上に成り立つ」と述べ、AI時代における音楽体験の質を維持する姿勢を示しました。
AI音楽の進化は止まらず、その活用方法や倫理観は音楽業界の重要な論点となっています。AISA Radio ALPSでも、AI音楽の最新動向やクリエイターへの影響を継続的にフォローしていきます。AI音楽の未来を共に考えましょう。
情報源
- https://newsroom.spotify.com/2026-08-11/ai-persona-badges-transparency/
- https://deadline.com/2026/07/music-ai-labels-recording-industry-1236979107/
- https://www.euronews.com/culture/2026/08/20/alarming-study-reveals-that-almost-40-per-cent-of-music-released-globally-in-july-2026-use
- https://www.forbes.com/sites/virginieberger/2026/08/05/suno-lost-to-gema-why-the-ruling-should-worry-ai-music-companies/
- https://techcrunch.com/2026/08/11/spotify-will-label-ai-persona-profiles-and-exclude-their-music-from-recommendations/