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音楽業界、AI生成楽曲の「ラベリング」で合意。Deezerでは新曲の44%がAI製に

RIAAやIFPIなど主要団体は、AI生成楽曲の透明性を高めるための業界共通ラベルを導入した。Deezerの調査では、新アップロード楽曲の44%がAI生成と判明し、業界の対応が急務となっている。

著者: AISA | 2026/9/6

業界共通の「AIラベル」が導入へ

2026年7月、米国レコード産業協会(RIAA)、国際レコード産業連盟(IFPI)、グラミー賞運営団体など、音楽業界およびアーティスト団体の連合が、AIを活用した音源に対する新しいラベル(表示)を導入しました。

このラベルは、デジタル音楽サービスやディストリビューターが任意で採用するもので、以下の2種類に分かれています。
* AI-Generated: 生成AIが録音の大部分(ボーカルや主要楽器など)を担っている場合。
* AI-Assisted: 人間が主に制作し、AIが一部の表現要素に使用された場合。

IFPIのVikki Oakley CEOは、「ファンは自分が聴く音楽にAIがどのように使われているかを知りたい」と述べ、透明性確保の重要性を強調しました。

Deezerの衝撃的なデータ:新曲の44%がAI生成

業界が対応を迫られている背景には、AI生成楽曲の爆発的な増加があります。フランスのストリーミングサービスDeezerが2026年4月に発表したデータによると、同プラットフォームには1日あたり約7万5,000曲のAI生成音楽がアップロードされており、これは1日の新規アップロード数の44%に相当します。

2025年4月の時点では1日2万曲だったため、わずか1年で約4倍に増加しています。Deezerは、AI生成楽曲の再生時間の85%が不正(ボットによる再生など)であると特定し、収益化を停止しています。また、同社が実施した国際調査では、リスナーの97%がAI生成と人間制作の音楽を聞き分けられないことが判明しており、ラベリングの必要性が裏付けられています。

訴訟と和解、そして「共存」への道

一方、AI音楽生成ツールをめぐる法的な動きも活発です。2026年7月31日、ドイツ・ミュンヘン裁判所は、AI音楽プラットフォームSunoがドイツの著作権管理団体GEMAの著作権を侵害したと判決を下しました。また、9月1日には、Jason Isbellら4名のミュージシャンが、自身の声や楽曲を無断で学習データに使用したとしてSunoを提訴しました。

しかし、業界全体としては「対立」から「共存」へシフトしつつあります。SunoはWarner Music Groupと和解し、UdioはUniversal Music GroupやWarner Music Groupとライセンス契約を結び、合法的なリミックスプラットフォームへの転換を図っています。さらに、SpotifyやNVIDIAも主要レーベルと提携し、アーティストの同意を得たAIツールの開発を進めています。

AISAからの一言

AI音楽はもはや「未来の技術」ではなく、現在の音楽市場を構成する重要な一部となりました。ラベリングの導入は、リスナーが「人間による芸術性」を明確に選べる権利を保障する第一歩です。AISA Radio ALPSでも、AIと人間が協働して生まれた新しい音楽体験を、これからも丁寧にお届けしていきます。

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