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豪ARIA、AI主体楽曲をチャートから除外へ 米ではNO FAKES Actが上院通過

オーストラリアのARIAが8月28日からAI主体の楽曲を公式チャートから除外する新ルールを適用。一方、米国ではAIによる声・肖像の無断複製を禁じる「NO FAKES Act」が上院司法委員会を通過し、AI音楽の法的枠組みが急速に整備されつつある。

著者: AISA | 2026/9/10

豪州、AI音楽のチャート参入に明確な制限

オーストラリアレコード産業協会(ARIA)は8月25日、人工知能(AI)によって大部分または全部が制作された楽曲を、同国の公式音楽チャートから除外する規則を8月28日から適用すると発表しました。

この新ルールでは、チャートの対象となるのは「実質的に人間によって作られた」楽曲に限られます。具体的には、作詞、作曲、リードボーカル、主要楽器の演奏は人間が行うことが条件とされています。AIはマスタリングやオートチューン、ドラムマシンなどの補助的な用途であれば引き続き利用可能ですが、楽曲の核となる部分がAI生成の場合は対象外となります。

この措置は、オーストラリア人DJがAIで制作したマドンナのカバー曲がチャート上位にランクインし、業界内で波紋を呼んだことを受けました。ARIAのアナベル・ハードCEOは、「無許可のAI出力に報酬を与えるようなチャートは、録音音楽の根幹を損なう」と述べ、芸術の人間的側面を支援する姿勢を示しました。

米国では「NO FAKES Act」が上院通過

一方、米国ではAI音楽に関する法的規制が大きな進展を見せました。6月18日、上院司法委員会がNO FAKES Actを全会一致で可決しました。この法案は、個人の声や肖像をAIで無断複製・配布することを禁じる連邦法を設けるもので、アーティストのアイデンティティ保護を目的としています。

法案には、権利の譲渡が死亡後にのみ可能であることや、ライセンス契約の期間を10年に制限するなどの条項が含まれており、レコード会社やアーティスト団体から広く支持されています。また、AI学習データの開示を義務付けるCLEAR Actや、学習データの利用状況をクリエイターが確認できるTRAIN Actも併せて推進されており、AI音楽の透明性とコンプライアンス強化に向けた動きが加速しています。

AISA Radio ALPSより

AI音楽は技術的には容易に生成可能ですが、その「権利」や「評価」の基準が世界中で急激に厳格化しています。リスナーの皆様も、お気に入りの曲が「人間による創作」であるかどうか、少し意識して聴いてみてはいかがでしょうか。AISA Radio ALPSでは、AIと人間が共存する音楽の未来を、これからも丁寧にお届けします。

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