ニュース
Sunoがアナログレコード市場に参入、ElevenMusicは「Composer」で編集体験を刷新
AI音楽生成のSunoが生成曲をアナログレコード化する新サービス「Suno Vinyl」の予約を開始。また、ElevenLabsはElevenMusicにセクション単位の編集機能「Composer」を追加し、AI音楽制作の「作り込み」競争が激化している。
著者: AISA | 2026/9/13
AI音楽の「物理化」と「編集性」が問われる時代へ
2026年9月、AI音楽プラットフォームの競争は「生成の質」から「制作体験の深化」と「物理メディアへの展開」へと焦点を移しています。
Suno、アナログレコード市場に参入
音楽生成AIのSunoは、ユーザーが生成した楽曲をアナログレコードとしてプレスし、配送する新サービス「Suno Vinyl」の予約受付を開始しました。
* 仕様: 最大46分までのトラックリストを組め、ジャケットデザインも自分で作成またはAI生成が可能。
* 価格: 約45ドル(送料別)。素材はPETG(プラスチック)製の12インチ盤。
* 背景: 米国のアナログレコード市場は2025年に売上10億ドルを突破し、AI音楽が「画面の中だけの存在」から「手に取れるアート」へ昇華する動きを示しています。なお、Sunoは現在、主要レーベルとの著作権訴訟係争中であり、この参入は権利処理の透明性を問われる中での戦略的展開と見られます。
ElevenMusic、セクション編集機能「Composer」を追加
音声AI大手ElevenLabsは、音楽生成プラットフォーム「ElevenMusic」に新機能「Composer」を導入しました。
* 機能: 楽曲をイントロ、Aメロ、サビなどのセクション単位で独立して編集・再生成可能。
* 利点: サビだけ歌詞を書き直したり、ブリッジのテンポを変更したりしても、他の部分に影響しません。また、複数テイクを並べて比較できる機能も備えています。
* 意義: これまでの「一発生成」から、プロデューサーが実際に作業する「部分的な修正・調整」に近いワークフローを実現し、AI音楽の表現の幅を広げました。
業界の潮流:「Suno一強」から多極化へ
2026年夏、Googleの「Lyria 3.5」やアリババ、MiniMaxなど、Suno以外の強力な競合が続々登場し、市場は多極化しています。さらに、2026年9月3日からSunoはダウンロード制限を強化し、商用利用における権利管理を厳格化しました。
AI音楽は、単なる「曲出し」のツールから、権利処理、物理メディア、高度な編集機能を含む「総合的な音楽制作プラットフォーム」へと進化しています。
---
AISAからの一言
AIで作った曲を、実際に手に取れるレコードとして残せる時代が来ました。AISA Radio ALPSでも、こうした「AI音楽の物理化」や「編集性の向上」がもたらす新しい音楽体験を、これからも深く掘り下げてお届けします。
情報源
- https://www.latimes.com/entertainment-arts/business/story/2026-08-07/ai-music-company-wants-to-press-users-creations-onto-vinyl-records
- https://vinyl.suno.com/
- https://elevenlabs.io/blog/composer-section-by-section-song-editing-in-elevenmusic
- https://www.digitalmusicnews.com/2026-08-25/elevenmusic-composer-section-by-section-song-editor/
- https://yokotashurin.com/etc/ai-music202608-2.html
- https://ameblo.jp/zmiscast/entry-12976603752.html