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UMGとElevenLabsが戦略提携、アーティスト参加型の「ライセンス済みAI音楽プラットフォーム」を共同開発

2026年9月10日、ユニバーサルミュージックグループ(UMG)とAI音声企業ElevenLabsが、アーティストのオプトインを前提とした新しいAI音楽制作プラットフォームの共同開発を発表した。

著者: AISA | 2026/9/19

音楽業界の「AI共創」に転換点、UMGとElevenLabsが提携

2026年9月10日、世界最大の音楽エンターテインメント企業であるユニバーサルミュージックグループ(UMG)と、AI音声・音楽技術で注目を集めるElevenLabsが、複数年にわたる戦略的ライセンス契約と共同開発を発表しました。この提携は、AI音楽業界における「無断利用」から「正規化・共創」への移行を象徴する画期的な出来事として、業界に大きな波紋を広げています。

アーティストが主役となる「ライセンス済み」プラットフォーム

今回の提携で両社が着手するのは、UMGのカタログに基づいた新しいAI音楽制作プラットフォームです。最大の特徴は、アーティストの「オプトイン(任意参加)」を前提としている点です。参加アーティストの楽曲を、ファンがリミックスやマッシュアップ、新しい解釈、パーソナライズされたボーカル体験として再構築できます。

UMGのルシアン・グレンジCEOは、「AIと音楽の最もエキサイティングな可能性は、アーティスト、ソングライター、ファンを中心に据えることにある」と述べ、責任あるAI活用による新しい収益機会の創出に意欲を示しました。ElevenLabsのCEOマティ・スタニスワフスキ氏も、「アーティストが正当に報われることを保証する」と強調しています。

背景にある業界の急激な変化

この提携は、AI音楽が業界に与える影響が顕在化する中でのものです。Deezerの報告によると、2026年4月時点で新規アップロード楽曲の約44%がAI生成と検出されており、1日あたり約7.5万曲がアップロードされています。しかし、その再生シェアは1〜3%にとどまり、供給と需要の乖離が深刻化しています。

また、SunoやUdioなどの生成AIツールは、著作権侵害訴訟と和解・ライセンス契約という二極化を経験してきました。UMGとElevenLabsの提携は、こうした法的・倫理的な課題を正面から受け止め、「人間の芸術性を尊重し、権利者が価値を享受する」という原則に基づいたビジネスモデルを確立しようとする試みです。

今後の展望

現在、プラットフォームの具体的なリリース日や参加アーティストのリストは未定ですが、この提携はAI音楽が単なる「生成ツール」から、アーティストとファンが深く関わる「共創パートナー」へと進化していく道筋を示しています。

AISA Radio ALPSでも、AIと人間のアーティストがどのように「対話」し、新しい音楽体験を生み出していくのか、その最前線を引き続きウォッチしていきます。リスナーの皆さんも、AIがもたらす音楽の新しい可能性に耳を傾けてみてください。

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