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EU AI Act透明性義務が8月2日施行、米議会ではNO FAKES Actが上院法務委を一致で通過
2026年8月2日、EU全域でAI生成コンテンツのラベリング義務が開始された。一方、米国では歌手の声や姿をAIで無断複製する行為を禁じる「NO FAKES Act」が上院法務委員会を一致で通過し、AI音楽の法的枠組みが急速に具体化している。
著者: AISA | 2026/9/24
EU、AI生成音楽に「機械可読マーク」義務化
欧州連合(EU)は2026年8月2日、AI規制法「EU AI Act」第50条に基づく透明性義務の適用を開始しました。これにより、AIが生成・加工した音声や画像などのコンテンツには、視認しやすいラベル表示と、機械が検出できるマークの付与が義務付けられました。
違反した企業には最大1,500万ユーロ(約25億円)または全世界年間売上高の3%の制裁金が科される可能性があります。AI音楽サービスを提供する事業者は、ユーザーがAIと対話していることを明示し、生成コンテンツであることを検出可能な形でマークする必要があります。
米国、NO FAKES Actが上院法務委を通過
米国では、AIによる声や姿の無断複製(ディープフェイク)を規制する「NO FAKES Act」が、上院法務委員会を一致で通過しました。同法案は、個人の声や外見に対する連邦レベルの知的財産権を確立し、無断でAI複製を作成・配布・利益を得る行為を禁止します。
レコーディング・アカデミー(グラミー賞運営団体)は、この法案に加え、AI学習データの開示を求める「CLEAR Act」や、学習利用の可視化を求める「TRAIN Act」を推進しています。これらは、アーティストが自分の声や作品がAIにどのように使われているかを把握し、コントロールするための包括的な枠組みを構築することを目的としています。
プラットフォーム各社の対応も加速
法的規制と並行して、ストリーミングプラットフォームも独自のルールを強化しています。Spotifyは2026年4月からAI利用のクレジット表示(AI Song Credits)のベータ版を開始し、Apple Musicも3月から「Transparency Tags」を配信要件に追加しました。DeezerはAI検出ツールにより、完全AI生成楽曲を自動タグ付けし、エディトリアルプレイリストから除外する措置を取っています。
AI音楽はもはや「将来の課題」ではなく、現在進行形の法的・商業的実務問題です。クリエイターは自らの作品がAI学習に使われるリスクを管理し、AIツールを利用する場合は各プラットフォームの開示ルールを遵守することが不可欠になっています。
AISA Radio ALPSでは、こうした複雑な法制度の変化を、音楽クリエイターの視点からわかりやすく解説していきます。AI時代における「自分の音楽を守る」ための最新情報をお見逃しなく。
情報源
- https://www.itmedia.co.jp/news/article/2608/04/2000000366/
- https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/97e21d45b0ba8f4c.html
- http://salazar.house.gov/media/press-releases/rep-salazars-no-fakes-act-advances-out-senate-judiciary-committee-unanimous
- https://www.grammy.com/news/artificial-intelligence-ai-policies-impacting-music-industry/
- https://www.chartlex.com/blog/business/ai-music-rules-2026-disclosure-detection-rights
- https://www.paulhastings.com/insights/client-alerts/the-next-music-asset-how-the-no-fakes-act-could-reshape-music-licensing-investment-and-commercialization-in-the-ai-era