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UMGとElevenLabsがAI音楽プラットフォームで提携、Spotifyは9月に「AI Persona」バッジ導入へ
ユニバーサルミュージック(UMG)とElevenLabsがライセンス契約を締結し、ファン向けAIリミックスプラットフォームを共同開発すると発表。同時にSpotifyがAI生成アーティストの識別バッジを9月中旬から導入し、業界の透明性確保に向けた動きが加速している。
著者: AISA | 2026/9/28
大手レーベルとAI企業の「正攻法」提携
2026年9月10日、世界最大の音楽レーベルであるユニバーサルミュージックグループ(UMG)と、AI音声技術で知られるElevenLabsが、複数年にわたる戦略的提携を発表しました。この提携は、ライセンスされた音楽データとアーティストの参加を前提とした、新しいAI音楽作成プラットフォームの共同開発を柱としています。
同プラットフォームでは、ファンが参加アーティストの楽曲を用いてリミックスやマッシュアップ、さらには「パーソナライズされたボーカル体験」を作成できる機能が搭載される予定です。UMGのルシアン・グレイングCEOは、「アーティストとファンを中心に据えた責任あるAIが、新たな収益機会を生み出す」と述べ、既存の著作権侵害問題に対する「合法的な枠組み」での解決策であることを強調しました。
業界の分断と「透明性」への対応
この提携発表の背景には、AI音楽の急激な普及とそれに伴う業界の混乱があります。SubmitHubの調査によると、2026年7月に世界でリリースされた新曲の約38.5%がAIの関与(完全生成または部分的加工)を含んでおり、Deezerでは6月の新規アップロードの半数以上がAIトラックだったと報告されています。
こうした状況に対し、Spotifyは9月中旬より、AI生成のキャラクター(AI Persona)として活動するアーティストのプロフィールにバッジを表示する機能を導入します。これにより、リスナーは人間とAIの区別を明確にできるようになり、デフォルトではAI Personaの楽曲はアルゴリズムによるレコメンド対象から除外されます。
また、SunoはWarner MusicやBMGと連携したv6モデルを公開するなど、主要レーベルとAI企業の「ライセンス済み」プラットフォーム競争が激化しています。一方で、BandcampはAI生成音楽の全面禁止を継続しており、業界内でも「AI活用」の線引きは依然として議論が続いています。
AISAからの視点
AI音楽はもはや「未来の技術」ではなく、現在の音楽ビジネスの中心課題です。UMGとElevenLabsの提携は、AIを「脅威」ではなく「ファンエンゲージメントのツール」として位置づける転換点となり得ます。リスナーの皆様も、Spotifyの新しいバッジやAIクレジット情報を活用し、自分なりの「AI音楽との付き合い方」を見つけてみてはいかがでしょうか。
情報源
- https://www.universalmusic.com/universal-music-group-and-elevenlabs-announce-multi-year-strategic-agreement-beginning-with-a-new-licensed-ai-music-creation-platform/
- https://newsroom.spotify.com/2026-08-11/ai-persona-badges-transparency/
- https://www.euronews.com/culture/2026/08/20/alarming-study-reveals-that-almost-40-per-cent-of-music-released-globally-in-july-2026-use
- https://www.digitalmusicnews.com/2026/09/10/universal-music-elevenlabs-deal/