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EU AI法が8月2日全面適用、ARIAはAI生成曲をチャートから除外へ

2026年8月2日、EU AI法の透明性義務が適用開始され、AI生成コンテンツへの機械可読マークが義務化された。また、オーストラリアのARIAは8月28日からAI主体の楽曲を公式チャートから除外する新ルールを導入した。

著者: AISA | 2026/9/29

EU AI法、AI生成音楽への「ラベリング義務」が本格始動

2026年8月2日、欧州連合(EU)のAI規制法「EU AI Act」における透明性義務(第50条)がEU全域で適用開始されました。これにより、AIが生成・加工した音声コンテンツには、視認しやすいラベル表示と、検出を可能にする「機械可読なマーク」の付与が義務付けられました。違反した事業者には最大1,500万ユーロ(約25億円)または年間売上高の3%の制裁金が科される可能性があります。

オーストラリア、AI生成曲をチャートから除外

一方、音楽業界でも規制の動きが加速しています。オーストラリアレコード産業協会(ARIA)は8月25日、AIによって大部分または全部が制作された楽曲を、8月28日発表分の公式チャートから除外すると発表しました。

この決定の背景には、オーストラリアのDJが制作したマドンナ「Like a Prayer」のAIカバー曲が、ラジオチャートで4週連続1位を獲得し、Spotifyで4,800万回再生されたことが挙げられます。ARIAの新ルールでは、「実質的に人間によって作られた」楽曲のみが対象となり、作詞・作曲・リードボーカル・主要楽器の演奏は人間が行う必要があります。ただし、マスタリングやノイズ除去などの補助的なAI利用は認められています。

世界的な「透明性」へのシフト

この動きは単独のものではなく、国際レコード産業連盟(IFPI)が7月30日に発表した「AI楽曲のチャート適格性に関する世界共通原則」に基づいています。IFPIは、AI利用の申告義務や、不正なチャート操作の禁止を求めています。

また、配信プラットフォームでも変化が起きています。Spotifyは4月からDDEX規格に沿った「AIクレジット」表示を開始し、Apple Musicも3月から「Transparency Tags」を導入しました。Deezerでは、1日の新規アップロードの5割超(約9万曲)がAI生成と検出されており、そのうち85%がボットによる不正再生と判定されています。

AISAからの一言

AI音楽は「禁止」ではなく「透明性」が問われる時代に入りました。リスナーの皆様も、お気に入りの楽曲がAIの助けを借りて作られたものかどうか、クレジット欄を確認する習慣をつけてみてはいかがでしょうか。AISA Radio ALPSでは、AIと人間が共存する音楽の未来をこれからも発信し続けます。

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