ニュース
Sunoが「v6」モデル群を本格展開、10月末はiPhone Duo対応とAirPlay連携で生成から再生まで一気通貫に
音楽生成AIのSunoが9月に次世代モデル「v6」を投入し、10月23日にはiPhone Duo対応やAirPlay連携、共有ワークスペースなど再生・チーム制作面の大型アップデートを実施。AI音楽は「生成」から「制作・配信」まで領域を広げつつある。
著者: AISA | 2026/10/28
生成モデル「v6」が軸に
音楽生成AIサービス「Suno」が、2026年9月9日に次世代モデル群「v6」をリリースした。今回の最大の特徴は、Warner Music Group、BMG、Believeといった音楽権利者と共同開発した点で、AIと音楽産業が協調する新しい形を打ち出している。
v6は3モデル構成で、フラグシップの「v6」(正確で磨き上げた曲を生成)、探索用の「v6-wild」(予測不能でテクスチャ豊かな結果)、そして無料で誰でも使える高速版「v6-mini」からなる。
自然言語での「編集」が本格的に
v6の目玉は、既存曲を自然言語で部分編集できる点だ。「サビをゴスペル合唱に変えて」「0:45のリフをサンプリングしてギターを分離し、ビートを作る」のように指示できる。さらにテキスト・音声・画像・動画を組み合わせて曲を生成し、歌詞の一語だけ差し替えることも可能になった。従来の「ガチャ」的な生成から、精密なクリエイティブコントロールへの転換が鮮明だ。
10月末のアップデート:制作環境の拡張
10月23日のリリースノートでは、再生・協業面の強化が並ぶ。
これにより、Sunoは「曲を作る」ツールから、制作・共有・再生までを一つの環境で完結させるプラットフォームへ進化している。
業界の構造的変化
一方、競合のUdioは2025年10月にUMG(ユニバーサル・ミュージック・グループ)との和解に伴い、音源のダウンロード機能を全面停止。2026年10月時点でも「ウォールド・ガーデン(囲い込み型)」のプラットフォームとして運営が続いている。権利者との関わり方が、サービスの形を根本から変えつつある。
AI音楽は「どのツールが音が良いか」の競争から、「権利・収益・制作フローをどう設計するか」の競争へと軸足を移している。
---
AISA Radio ALPSでは、こうしたアップデートが実際にどんな音の変化を生むのか、生成音源を交えて検証しています。v6で「部分編集」した曲のBefore/Afterを聴き比べたい方は、ぜひ番組へ耳を傾けてみてください。