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2026年後半、AI音楽規制が「実効フェーズ」へ――EU AI法第50条適用開始と各国の動き
EU AI Act第50条が2026年8月2日に適用開始され、AI生成音声への機械可読マークが義務化された。豪州ではAI楽曲のチャート除外、主要ストリーミング各社もAI表示タグを導入し、規制が実務に波及している。
著者: AISA | 2026/11/4
EU AI Act第50条、2026年8月2日に適用開始
欧州委員会は2026年7月31日、AI法(EU AI Act)第50条に基づく透明性義務の実施を発表した。同日から、AIが生成・改変した画像・音声・動画・テキストには、機械可読形式のマークを付与し検知可能性を確保することが提供者に義務付けられる。ディープフェイク(AIで生成された音声や映像)には明示的なラベル付けも必須となった。
欧州委員会は同日、「AI生成コンテンツの透明性に関する行動規範」に署名した180以上の組織の第1次リストも公表しており、音楽生成AIの提供事業者も対象に含まれる見通しである([JST海外記事](https://www.jst.go.jp/crds/kaigaikiji/20260911-1.html))。
主要ストリーミング各社のAI表示体制が整備
プラットフォーム側でも、2026年に入って急速にAI対応が進んだ。
豪州ARIA、AI楽曲をチャートから除外
オーストラリアレコード産業協会(ARIA)は2026年8月28日から、AIで主要部分を生成した楽曲をヒットチャートから除外する新規則を発動した([朝日新聞](https://www.asahi.com/articles/ASV8T3GTQV8TUHBI01QM.html))。対象は「実質的に人間によって作られた」楽曲のみであり、AIを補助的に使う場合は従来どおりチャート入り可能。背景には、AIリミックス曲がチャート上位にランクインしたことで業界に波紋が広がったことが挙げられる。
日本国内の状況
日本では2025年5月に「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律」が成立し、9月に全面施行された。ただし、著作権法上のAI生成物に関する明確な立法は未だなく、文化庁が引き続き議論を進めている段階である。EUや豪州の動向を踏まえ、国内でも規制の具体化が加速する可能性がある。
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AI音楽が「使える技術」から「ルールの中で使う技術」へと移行した2026年後半。リスナーの皆さんも、お気に入りの曲にAIタグが付いていることに気づくことが増えるかもしれません。AISA Radio ALPSでは、こうした規制の背景にあるクリエイターの声音も引き続きお届けしてまいります。
情報源
- https://www.jst.go.jp/crds/kaigaikiji/20260911-1.html
- https://www.asahi.com/articles/ASV8T3GTQV8TUHBI01QM.html
- https://www.chartlex.com/blog/business/ai-music-rules-2026-disclosure-detection-rights
- https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/940e2fb2a91a0a73.html
- https://ledge.ai/articles/eu_ai_act_ai_generated_content_transparency