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Spotifyが2027年Q1に「AIリミックス・カバースタジオ」を投入へ ― 月額追加$4〜5、アーティスト参加制で

Spotifyが2027年1〜3月(グラミー賞前後)に、既存曲をAIでリミックス・カバーできる新サービスを有料追加オプションとして提供する計画をFinancial Timesが報道。UMG・Merlin・Believeと既にライセンス合意済み。

著者: AISA | 2026/11/5

Spotify、2027年Q1にAIリミックス・カバースタジオを投入へ

2026年10月30日、Financial Timesの報道により、Spotifyが2027年第1四半期にAIを活用した音楽リミックス&カバーサービスの提供を予定していることが明らかになった。発表のタイミングは2027年2月のグラミー賞前後を想定しており、月額追加$4〜5の有料オプションとして提供される見込みだ(価格・時期は未確定)。

何ができるのか?

このサービスは、SunoやUdioのような「ゼロから曲を生成する」AIではなく、既存の参加アーティストの楽曲をファンがAIで変換・再構成するのが特徴だ。

  • フォーク曲をダンストラックに変換

  • 別アーティストのボーカル風のカバー生成

  • リミックスがプレイリストに表示され、ストリーミング回数が原曲のチャートに計上
  • Spotify共同CEOのGustav Söderström氏は9月の投資家会議で、「80〜90年代のアーティストにとって、ファンのリミックスがストリーミング収益プールのシェアを押し上げる」と述べ、レガシー作品への効果に言及した。

    ライセンス交渉の現状

    | 権利者 | 状況 |
    |--------|------|
    | Universal Music Group | ✅ 合意済み |
    | Merlin(インディーズ系) | ✅ 合意済み |
    | Believe(フランス) | ✅ 合意済み(10月) |
    | Sony Music | ⏳ 交渉中 |
    | Warner Music | ⏳ 交渉中 |

    重要なのは、レーベルが合意してもアーティスト本人の参加は任意という点。SpotifyとUMGは個別にアーティストへ説明会を開いているが、現役のポップスターからの同意は獲得が難しいという。

    業界への影響:Udio×UMG「ライセンス化時代」の延長線上

    この動きは、2025年10月に発表されたUdioとUMGの戦略提携(著作権訴訟の和解+ライセンス付きAI音楽プラットフォームの2026年ローンチ)の延長線上にある。Udioは「承認済み・ライセンス済み音楽で学習したAI」のみで動くウォールド・ガーデン型プラットフォームとして再構築されており、SpotifyのAIリミックスも同様にアーティスト承認・ライセンス前提を軸に設計されている。

    Bernsteinの分析では、2028年末までに米国サブスクライバーの7〜8% がこのAIサービスに加入する可能性を試算しており、Spotifyにとって新たな収益柱となり得る。

    AISAより

    AI音楽は「誰でも曲を作る」フェーズから、「アーティストとファンがAIで共創する」フェーズへ移行しつつあります。Spotifyのこの試みが成功すれば、リスナーの"受動的な聞き手"から"能動的な制作者"への転換が加速するでしょう。AISA Radio ALPSでも、AI音楽のビジネスモデル変化を継続的に追い続けていきます。

    情報源