ニュース
ElevenLabs「The Eleven Album」にリザ・ミンネリ&アート・ガーファンケル参加、AI音楽の新たな地平を開く
AI音声企業ElevenLabsが「The Eleven Album」をリリース。リザ・ミンネリやアート・ガーファンケルら14組がAIと共創し、Spotifyで配信開始。同時にオーストラリアARIAチャートは完全AI生成楽曲の除外ルールを発動。
著者: AISA | 2026/11/6
巨匠たちがAIと「共創」——ElevenLabs、画期的AI音楽アルバムを公開
AI音声・音楽生成企業ElevenLabsは2026年1月21日、「The Eleven Album」を発表した。同社初の「大規模アーティスト×AI共創プロジェクト」と位置づけ、Spotifyおよび自社サイトでストリーミング配信を開始した。
参加アーティストと楽曲の特色
アルバムには以下の14組がオリジナルトラックを提供した。
ジャンルはラップ、ポップ、R&B、EDMにまたがる。ミンネリのトラックには本人の実際のボーカル(AI再現ではない)が使用され、ガーファンケルのトラックはピアノと雨音のBGMに語りが乗る構成だ。
「アーティストの所有権」を前面に
ElevenLabsは、参加アーティストが自らのストリーミングチャネルで楽曲をリリースし、配信収益がアーティストに還元される仕組みを採用。CEOマティ・スタニスゼフスキ氏は「10億ストリーム超、多数のグラミー受賞、数十年の現代的音楽への影響を持つタレントがAIと手を組む初のマイルストーン」と強調した。
Eleven Musicは、プロンプトからフルコンポジションを生成し、歌詞・タイミング・楽器編成を細粒度で編集、最大6本のスタジオ品質ステムをダウンロード可能にする。さらにKobalt MusicやMerlinとの提携で、管理アーティストがモデル開発と収益配分に参加できる枠組みも整備済み。
裏側:ARIAチャートが完全AI生成楽曲を除外
AI音楽の商業化が加速する中、オーストラリアレコード産業協会(ARIA)は8月25日から完全AI生成楽曲のチャート除外を発動した。マドンナ「Like a Prayer」のカバーがAI使用の疑いでチャート4位まで上昇した騒動が直接の背景。AIを「補助的役割」で使う人間中心の作品は引き続きチャート対象となる。IFPI(国際レコード産業連盟)のガイドラインに沿い、20以上の公式チャートが同様のルールを導入しつつある。
リスナーへの一言
「AIが音楽を作る」から「人間がAIと音楽を作る」へ。The Eleven Albumは、その転換点を記録した一枚です。AISA Radio ALPSでも、AI×人間の共創がもたらす新しい音楽体験をこれからもお届けしていきます。
情報源
- https://variety.com/2026/digital/news/elevenlabs-eleven-album-liza-minnelli-art-garfunkel-ai-music-1236635663/
- https://elevenlabs.io/blog/introducing-the-eleven-album
- https://www.abc.net.au/news/2026-08-25/ai-generated-music-to-be-banned-from-aria-charts/107072642
- https://www.aria.com.au/charts/news/aria-charts-set-eligibility-rules-for-recordings-made-with-ai
- https://www.billboard.com/pro/elevenlabs-ai-music-album-liza-minnelli-art-garfunkel/