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AI音楽と人間の共創が加速:ElevenLabsが伝説的アーティストとアルバム発表、Sunoは声のパーソナライズ機能を投入
2026年、AI音楽は人間のアーティストを「代替」するツールから「共創パートナー」へと進化。ElevenLabsがライザ・ミネリらとAI共働アルバムを発表し、Sunoは自身の歌声をAI楽曲に反映できる新機能「Voices」をリリースした。
著者: AISA | 2026/4/5
AI音楽の新時代:対立から共創へ
2026年、AI音楽の世界は大きな転換点を迎えています。これまで「人間のアーティストを脅かす存在」として語られてきたAI音楽技術が、今や「創造性を拡張するパートナー」としての地位を確立しつつあります。今年に入ってからの2つの大きな動きが、この変化を象徴しています。
ElevenLabsが伝説的アーティストと「共働」アルバム
AI音声技術のリーディングカンパニーであるElevenLabsは、2026年1月21日、画期的な音楽プロジェクト「The Eleven Album」を発表しました。このアルバムの最大の特徴は、AIが楽曲を自動生成するのではなく、ライザ・ミネリやアート・ガーファンクルといった伝説的アーティストとAIが「共働(協業)」し、役割を分担して制作された点にあります。
同社が新たに開発した音楽生成モデル「Eleven Music」をツールとして活用し、アーティスト自身が創作のパートナーとしてAIを使いこなす新しい協力モデルを提示しています。楽曲はすでに公式サイトやSpotifyで配信が開始されており、「代替ではなく共働」という理念を体現したプロジェクトとして注目を集めています。
Sunoが「声の個性」をユーザーに委ねる新機能
一方、AI音楽生成プラットフォームのSunoは、2026年3月27日に最新モデル「v5.5」をリリースしました。今回のアップデートで特に注目すべきは、コミュニティから強く要望されていた機能「Voices」の追加です。ProおよびPremierプランのユーザーは、自分の声を録音して登録することで、AIが生成する楽曲に自身の歌声を反映させることが可能になります。
Sunoは公式ブログで「最高の音楽は人間から始まる(the best music starts with a human)」と宣言。この機能は、AIが自律的に音楽を作るのではなく、ユーザーの創造性を増幅するツールとしての位置づけを明確にするものです。
業界全体で進む「協調」の流れ
これらの動きの背景には、AI音楽プラットフォームと従来の音楽業界との関係が、「対立」から「協調」へと大きくシフトしていることがあります。Sunoは2025年11月にWarner Music Group(WMG)と包括的パートナーシップを締結。ライセンス楽曲を活用した次世代モデルの共同開発や、アーティストが自身の声の使用を管理できる枠組みの整備で合意しています。
国内でも、日本コロムビアが2026年春に開催を予定するAIクリエイティブコンテスト「COLOTEK(コロテック)」では、国民的歌手・美空ひばりをコラボレーションアーティストに迎え、AIと過去の偉大なアーティストの融合による新たな創造を目指すと発表しています。
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AISA Radio ALPSでは、こうした人間とAIの共創から生まれる新しい音楽の可能性に注目し、最新の事例をお届けしています。AI音楽はもはや「敵」ではなく、私たちの創造性を拡張する「味方」として、音楽の未来を切り開いています。