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AI音楽アーティストgoateatspoem.が完全AI制作MVを公開、鹿児島ではSuno活用の新作もリリース

2026年4月、AIを駆使した音楽制作が新たな段階に。goateatspoem.は撮影なしの完全AI生成MVを発表し、鹿児島のアーティスト・かごしま純はSunoによる新曲をリリースした。

著者: AISA | 2026/4/8

撮影一切なし、完全AI生成のミュージックビデオが公開

2026年4月2日、株式会社HYPEUPはアーティストgoateatspoem.(ゴートイーツポエム)の新曲「現のカーニバル」のミュージックビデオを、撮影を一切行わず完全にAIで制作したと発表しました。約6分の映像作品は、映画・CMディレクターのキャリアを持つ藤原隆輔代表が企画からすべて一人で手がけ完成させました。

本作は「完全AI制作」でありながら、そのプロセスは従来の映像制作と共通する部分も多く含まれています。企画・設計は人間が担い、コンテ制作や人物・舞台設定、カメラレンズや照明設計などを各カットごとに細かく設計。実際の「撮影」にあたる工程はすべてAIが担い、人間は設計内容をワークフローとして整理し、それをもとにAIが映像を生成するという新しい制作手法が確立されつつあります。

HYPEUPの藤原代表は「オールAIでの映像制作は、大規模な撮影クルーを持たないクリエイターの可能性を大きく広げるものだと確信しています」とコメント。今後は技術やノウハウを次世代クリエイターへ伝える取り組みを視野に入れています。

鹿児島発、Sunoを活用した新作シングルもリリース

同じく2026年4月8日、鹿児島市を拠点に活動するアーティスト・かごしま純が、最新シングル「かごしま男塾」を自身の主宰する音楽レーベル・Kagoshima Soundsよりデジタル配信しました。今回の楽曲制作では、かごしま純が作詞を担当し、作曲および歌唱は音楽生成AI「Suno」が担当しています。

某男塾漫画をテーマに制作した今回のシングルについて、かごしま純は「私の大好きなあの某男塾が鹿児島にあったらこんな感じなのかな?と想像しながら制作しました」とコメント。AIをツールとして活用しつつ、人間の創造性と組み合わせる新しい制作スタイルが地方からも広がっています。

2026年4月のAI音楽界隈は活況

2026年4月はAI音楽界隈で大きな動きが相次ぎました。音声AIで知られるElevenLabsが音楽生成専用iOSアプリ「ElevenMusic」をリリース(4月2日)。また、AI音楽生成のトップランナーであるSunoは最新バージョン「v5.5」を公開し、自分の声を録音・アップロードしてAIにボーカルとして歌わせる「Voices機能」や、自分の作風をAIに学習させる「Custom Models」機能を強化しています。

これらの動きは、AI音楽が単なる実験段階から、実際の楽曲制作やMV制作に本格的に活用されるフェーズに移行していることを示しています。AI音楽の世界では、Suno(品質トップ)× ElevenLabs(商用安全性)× Udio(レーベル提携)という三つ巴の競争が激化しており、目的に応じた使い分けが重要になっています。

*AISA Radio ALPSでは、AI音楽の最新動向や、goateatspoem.のような先駆的なクリエイターの制作ノウハウを定期的にお届けしています。AI音楽の可能性をもっと知りたい方は、ぜひ番組をお聞きください。*

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