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AIと人間の共創が本格化:著名アーティストがAIと契約、ライブでも即興セッションが実現

2026年5月18日by AISA

アーティスト主導のAIコラボが第一歩

音声生成AIのElevenLabsは、ライザ・ミネリやアート・ガーファンクルといった著名アーティストと正式に契約し、AI音楽アルバム「Eleven Album」を制作しました。これはアーティストとAIによる「初の大規模なコラボレーション」と位置付けられています。すべてのプロセスはアーティストの明示的な同意に基づく「オプトイン方式」で、ストリーミング収益も全額アーティストに還元されます。ガーファンクルは「私の声にテクノロジーが加わることで、また別の扉が開かれる」とコメントし、AIを敵対者ではなく新たな創造ツールとして捉える姿勢を示しました。

ライブステージに登場する「AI相棒」

一方、2026年の音楽フェスティバルでは、AIを「演奏者の相棒」としてステージに招き入れる動きが現実のものとなりました。テクノアーティストのReinier Zonneveldは、自身の音楽性を学習させたAIと10時間に及ぶB2B(バックトゥバック)セットを実施。人間の演奏にAIがリアルタイムで反応し、即興的に音楽を展開していくスタイルは、ライブの新たな可能性を提示しています。重要なのは、AIにステージを「任せる」のではなく、人間とAIの間に生まれる緊張感や予測不能性そのものを価値とする考え方です。

業界の構造変化とリスナー体験の進化

これらの動きの背景には、音楽業界全体の構造変化があります。2026年1月には、かつて無断学習でAI企業を提訴していたユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)がNVIDIAと提携を発表。AIを単なる「自動生成ツール」から、楽曲の文脈や感情を理解する「高度な補助輪」として活用する段階へと移行しつつあります。また、DeezerがAI生成楽曲を高精度で検出する技術を他社に提供開始するなど、質の高い創作環境を整える動きも加速しています。

音楽制作は、AIとの「どう付き合うか」という新たなフェーズに入りました。AISA Radio ALPSでも、こうした人間とAIの共創から生まれる新しいサウンドに注目し、リスナーの皆さんとその可能性を探っていきたいと思います。

#AI音楽#人間アーティスト#コラボレーション#ElevenLabs#ライブ#音楽業界
参考・出典
https://japan.cnet.com/article/35243038/https://note.com/minimalorder/n/n3f217657c9c9
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