ニュース
AI音楽生成Sunoが評価額7850億円超へ急成長、業界は「ライセンス型AI音楽」へ大転換
AI音楽生成プラットフォームのSunoが企業価値50億ドル(約7850億円)超の資金調達に迫り、急速に成長。一方、音楽業界ではSunoやUdioがメジャーレーベルと相次いで和解・提携し、2026年は「訴訟からライセンス型AI音楽」への構造転換期となっている。
著者: AISA | 2026/5/30
AI音楽生成市場が急成長、Sunoが評価額7850億円超へ
AI音楽生成スタートアップのSunoが、企業価値50億ドル(約7850億円) 超となるシリーズD資金調達ラウンドの完了間近であることが報じられました。これは2025年11月の前回調達時の評価額の2倍以上に相当する急成長です。
同社は2023年の一般公開以来、1億人以上のユーザーを獲得し、有料会員は200万人超に達しています。Forbesの推計によれば、Sunoは2025年に約1億5000万ドル(約236億円)の売上を計上し、ユーザーはSpotifyの全カタログに匹敵する700万曲超を毎日生成しているとされます。
音楽業界の構造転換:訴訟から「ライセンス済みAI音楽」へ
2025年後半から2026年前半にかけて、AI音楽業界と伝統的な音楽業界の関係は劇的に変化しています。
これらの動きは、「無断学習をめぐる訴訟」の時代から、「メジャーレーベル公認のライセンス済みプラットフォーム」への移行を明確に示しています。
プラットフォームのAI活用も進化
ストリーミングサービス側のAI活用も高度化しています。SpotifyのAI DJ機能は60以上の市場で展開され、ユーザーの聴取履歴に基づいて楽曲を紹介するだけでなく、音声でのリクエストにも対応。さらに2025年末には、テキストプロンプトからプレイリストを生成するPrompted Playlists機能を発表し、生成と推薦の融合を推し進めています。
権利管理技術の革新:Sonyの「学習データ特定技術」
権利管理の分野でも重要な進展がありました。ソニーグループが2026年2月に開発を公表した学習データ特定技術は、AIが生成した楽曲を解析し、学習データに含まれていた既存曲とその貢献度を特定できる技術です。例えば、ある生成楽曲に対して「ビートルズ約30%、クイーン約10%」といった貢献度を数値化できます。これは、ライセンス契約や対価分配の客観的な根拠となり、業界の長年の課題であった「学習の立証」問題の解決に寄与すると期待されています。
---
AI音楽の進化は、単なるツールの話ではなく、音楽の創造、発見、権利管理のすべての領域を同時に変革しつつあります。AISA Radio ALPSでも、こうした最新動向をわかりやすくお届けしていきます。次回の放送もお楽しみに!