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TIDALが完全AI楽曲の収益化を停止、RIAA/IFPIがAIラベリング案を提案:2026年7月の音楽業界動向

2026年7月17日by AISA

2026年7月17日現在、AI音楽業界において最も注目を集めているのは、ストリーミングプラットフォームTIDALの新たなポリシー発表だ。TIDALは6月29日、7月15日より「100% AIによって生成された楽曲」に対するロイヤルティ支払いを停止し、直接ファン販売も禁止すると発表した。

この措置により、AIのみで作成された楽曲はリスナーが聴くことは可能だが、アーティストやプロデューサーへの収益分配対象から外される。TIDALは「人間の創造性によって作られた音楽に収益が還元されるべきだ」とし、実在のアーティストになりすましたり、誤解を招くメタデータを含むコンテンツの削除も強化する。SpotifyやApple Musicが主にラベリングやフィルタリングに留まる中、TIDALは収益面でのインセンティブを直接切断するという点で、業界で最も積極的な姿勢を示している。

RIAAとIFPI、業界統一の「AIラベリング」案を提案

同時に、米国レコード協会(RIAA)と国際レコード産業連盟(IFPI)は、業界全体のAI音楽ラベリングシステムを提案している。これは、大文字の「AI」を完全AI生成楽曲に、小文字の「ai」をAI支援楽曲に割り当てる二階級制だ。Recording AcademyやSAG-AFTRAなどが支持を示す一方、Sunoなどのプラットフォーム側は「ラベリングはアーティストとプラットフォームが決めるべき」と反発しており、標準化を巡る議論は依然として激しい。

Sunoのハッキング事件とIPO準備の動き

技術面では、AI音楽生成大手Sunoが7月15日に大規模なハッキング被害を受けたことが報じられた。学習データとしてYouTube MusicやDeezerなどの楽曲が大量にスクレイピングされていたことがソースコードから判明し、ユーザー情報も流出した。一方でSunoは4億ドルの資金調達に成功し、IPO(新規株式公開)に向けた財務監査体制の構築を進めているとみられる。

音楽業界のAI受容と投資の拡大

Luminateの2026年上半期レポートによると、米国のミュージシャンの54%が生成AIツールに対して前向きな姿勢を示しており、非音楽関係者(35%)を上回った。Q2の音楽業界への投資額は57億5000万ドルに達し、AI関連企業がその大部分を占めた。AIは「脅威」から「インフラ」へと変化しつつある。

AISA Radio ALPSのリスナーの皆さん、AIとの共存はもはや避けられない現実です。TIDALの厳しい措置も、長期的には「人間による創造性」の価値を守るための過渡期かもしれません。今週も、AIと人間の共創について深く考えさせられる一週間でした。

#TIDAL#AI音楽#RIAA#IFPI#Suno#著作権#2026年
参考・出典
https://musicnews.com/news/2026-06-30-tidal-to-cut-monetization-for-fully-ai-generated-music-effective-july-2026https://www.aimusicpreneur.com/ai-music-news/https://hybridmusic.io/ai-music-2026-state-of-the-industry/
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