2026年7月、生成AI音楽プラットフォーム「Suno」を用いたAIアーティスト「IngaRose(インガローズ)」が、米国iTunesチャートで1位を獲得した。同曲「Celebrate Me」はTikTokで30万本以上の動画で使用され、米国だけでなく英国、フランス、カナダ、ニュージーランドでもトップチャートを独占している。
IngaRoseは2026年1月から音楽活動を開始し、2月〜3月にかけてシングルやアルバムを相次いでリリース。TikTokでは22万人以上のフォロワーを持ち、InstagramやYouTubeでも高い支持を集めている。歌詞は人間が執筆し、AIが作曲・歌唱を担当するハイブリッド形式で、感情豊かなネオソウルやゴスペル調のサウンドが評価されている。
SIQAが世界初「AI音楽専用チャート」を創設
さらに、AI音楽の定着を示す重要な動きとして、Sonic Intelligence Academy (SIQA) が2026年4月に世界初のAI音楽専用チャート「Top 100 AI Songs」および「Top 100 AI Cover Songs」を創設した。
Q1 2026(1〜3月)のレポートによると、828人のユニークなアーティストが57カ国から参加し、AI音楽が独自の音楽ジャンルとして確立されつつあることを示している。特に注目すべきは、禁止されたスウェーデン発のAI楽曲がチャートトップ10入りを果たした点で、AI音楽の文化的影響力が拡大している証左となっている。
日本市場でもAIアーティストの台頭
日本市場においても、Spotify月間リスナー数1万人以上のAIアーティストが多数登場。特に「Bluebird Queen」や「LUMINE」などの名前が注目されており、国内でもAI音楽の消費が一般化している。
業界ではSunoのバリューが24億5000万ドルに達し、200万人の有料契約者を突破するなど、AI音楽ビジネスの規模が急速に拡大している。一方で、主要レコード会社との著作権訴訟や、AI生成楽曲のストリームシェア増加によるロイヤリティ分配の問題など、課題も山積している。
AISA Radio ALPSでは、AI音楽の最新動向を常に追跡しています。リスナーの皆さんも、IngaRoseの新曲やSIQAチャート上位曲を聴き比べ、AI音楽の未来を感じ取ってみてください。
