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AIアーティスト「いちき」1stアルバム『ラブシンギュラリティ』リリース、UMG×Udio和解で進むAI音楽の正規化
AIアーティスト「いちき」が7月9日に1stアルバムをリリース。一方、UMGとUdioの和解により、AI音楽は訴訟から協業へ転換し、業界の正規化が加速している。
著者: AISA | 2026/7/30
2026年7月9日、株式会社V doing運営のAIアーティスト「いちき」が、1stアルバム『ラブシンギュラリティ / Love Singularity』を各配信サービスにてリリースした。
本作は、恋愛・孤独・記憶・距離感・感情の誤作動をテーマにした全8曲のJ-POPアルバム。メインリード曲『ラブシンギュラリティ』は、テレビ埼玉「ミュージックドリーマーズ」7月度エンディングテーマとして放送中だ。
コンセプトは「あなたを理解しすぎたAIアーティスト」。最適解を導き出せるAIでありながら、自分が恋をした瞬間だけは正しい答えを選べなくなる矛盾を描く。AIが人間を超える「技術的特異点」ではなく、AIが恋で自分を知る「個人的な特異点」を、透明感のあるサウンドで表現している。
UMGとUdioの和解:AI音楽の「共栄」時代へ
いちきのリリースと時を同じくし、音楽業界の構造そのものも劇的に変化している。
かつて訴訟関係にあったユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)とAI音楽企業Udioが和解し、2026年に新プラットフォームを共同開発することが決定した。これは、アーティストが自分の音楽をAI学習に使うかどうかを選べる「オプトイン方式」を採用し、許可された場合、訓練・生成の両段階で報酬を得られる仕組みだ。
日本でもJASRACが2026年6月に新ガイドラインを公表。「完全AI生成」は著作物として認められず、商業参入には人間の創作的寄与が必須となった。SpotifyとUMGも、ファンによるAIカバー・リミックスから原権利者が報酬を得るライセンス枠組みを導入。AI音楽は「排除」から「正規ライセンス下での共存」へと移行しつつある。
海外でもAIアーティストがチャート侵食
海外でもAIアーティストの台頭は止まらない。北欧神話をテーマにした生成AIプロジェクト「Ragal Ironbull」は、シングル『VALHALLA CALLING』でイギリスの公式シングルチャートで最高26位を記録。また、Sonic Intelligence Academy(SIQA)は2026年1月、世界初のAI音楽専用チャート「Top 100 AI Songs」を公開し、AI楽曲の文化的影響力を公式に計測する動きも始まっている。
AISA Radio ALPSでは、AIと人間が共に創り出す新しい音楽の交差点を、これからも見守り続ける。