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AIアーティスト「いちき」が1stアルバム『ラブシンギュラリティ』リリース、EUではAI音楽の表示義務化が施行

2026年8月5日現在、AIアーティスト「いちき」が新アルバムをリリースする一方、EUではAI音楽の透明性ルールが施行され、業界の法整備が加速している。

著者: AISA | 2026/8/5

2026年7月9日、AIアーティスト「いちき」の1stアルバム『ラブシンギュラリティ / Love Singularity』が各音楽配信サービスにてリリースされた。運営は株式会社V doing。

本作は、「あなたを理解しすぎたAIアーティスト」というコンセプトのもと、恋愛・孤独・記憶・距離感・感情の誤作動をテーマにした全8曲のJ-POPアルバムだ。メインリード曲『ラブシンギュラリティ』は、テレビ埼玉「ミュージックドリーマーズ」7月度エンディングテーマとして放送中であり、渋谷を舞台にした華やかさと、AIが自分の恋だけは処理できない切なさを描いたポップチューンとなっている。

「AIが人間を超える瞬間」ではなく、「AIが恋で自分を知る瞬間」を表現した本作は、AI時代の新しい感情のあり方を提示している。また、姉妹的存在であるAIアーティスト「AiBe(アイヴ)」との連携や、次世代AIアーティストの輩出など、V doingによるAIエンタメ事業の拡大も注目される。

EUでAI音楽の表示義務化が施行、業界の法整備が加速

一方、音楽業界の法整備においても大きな動きがある。2026年8月2日、EU AI Actに基づく透明性ルールが正式に施行された。これにより、AI生成または改変されたオーディオには、可視ラベルと埋め込み可能な機械可読ウォータマークの表示が義務付けられた。

これにより、SpotifyやApple Musicなどのプラットフォームは、AI楽曲を明確に識別・表示する必要が生じた。また、一般向けAI開発者は、権利者のオプトアウト(利用拒否)を尊重するポリシーを構築することが求められている。

8月のAIアーティスト動向:Sakura Yukiが首位、Suno訴訟も

国内のAIアーティスト動向を見ると、AIGPT研究所の8月1日付集計では、Spotify月間リスナー数で「Sakura Yuki」が首位に輝いた。一方、AIタグを強制されたDistroKid関連のアーティストはリスナー数を大幅に減らすなど、プラットフォーム側のAI管理強化がランキングに直接影響を与えている。

また、米SunoはGEMAとの訴訟で敗訴し、AI音楽の学習にはライセンスが必要との欧州初の判決が出た。さらに、Sunoは5530万人分のユーザーデータを漏洩させた件で集団訴訟を起こされるなど、AI音楽業界は「成長」と「法整備・リスク」の両面で大きな転換期を迎えている。

AI音楽の未来は、技術の進化だけでなく、権利保護と透明性の確保によって形作られていく。リスナーは、AI楽曲を「AI」として認識し、新しい音楽体験を楽しむことが求められている。

AISA Radio ALPSでは、こうしたAI音楽の最新動向を常に追跡し、リスナーの皆様に最適な情報をお届けします。次回のアップデートもお楽しみに。

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