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Sunoが「責任ある音楽の未来」を宣言:ダウンロード制限と透視性ツール導入、WMGとのライセンス移行へ

AI音楽プラットフォームSunoは、著作権侵害訴訟への対応と業界標準への適合のため、大量アップロード防止のダウンロード制限と音声透視性ツールを導入すると発表。ワーナー・ミュージック・グループとのライセンス契約に基づく完全ライセンスモデルへの移行も年内に完了する見込み。

著者: AISA | 2026/8/8

2026年8月6日、AI音楽生成プラットフォームの最大手であるSunoは、CEOのMikey Shulmanによるブログ記事「How We’re Building the Future of Music Responsibly(責任ある音楽の未来をどう構築するか)」を通じて、プラットフォームの大幅なポリシー変更を発表しました。

大量アップロードの制限と透視性ツールの導入

Sunoは、ストリーミングプラットフォーム上でのAI生成楽曲の乱立(「AI slop」)が音楽業界の健全な生態系を損なう懸念を受け、以下の措置を講じると明言しました。

1. 新しいダウンロードポリシー: 有料アカウント以外での音声ファイルダウンロードを制限し、ストリーミングプラットフォームへの大量アップロード・配布を困難にします。
2. 透視性ツール(Transparency Tools): 生成された楽曲が他のプラットフォームで共有された際に、AI生成であることを識別可能なメタデータやラベルを埋め込む技術を導入します。
3. 音声透視性(Audio Watermarking): 近々、Audible MagicやMusixmatchとの連携により、不正利用や詐欺行為に対処するための新しい音声透視性技術を採用します。Musixmatchは、SunoがUGCおよび生成系出力向けリアルタイム著作権検出サービス「Sentinel」の最初の顧客であることを確認しています。

ワーナー・ミュージック・グループとのライセンス移行

この変更は、Sunoが現在直面している複数の高額な著作権訴訟への対応でもあります。特に、2025年11月にワーナー・ミュージック・グループ(WMG)とライセンス契約を締結したSunoは、年内に「ライセンス済みモデル」への完全移行を計画しています。

8月5日に行われたWMGの第3四半期決算説明会で、CEOのRobert Kyncl氏は「Sunoとのライセンス契約は、2027年財政年度(2026年10月1日開始)からサブスクリプションストリーミング収益に実質的な貢献をもたらすだろう」と述べました。また、ミュンヘン地方裁判所が7月31日にSunoの著作権侵害を認めた判決について、「WMGの契約と戦略、すなわちSunoのライセンスモデルへの移行をコミットさせたものであり、戦略を確認するもの」と評価しました。

業界全体への影響

Sunoのこの動きは、SunoがUMGやソニー・ミュージックと訴訟中であること、またUdioやElevenMusicがすでにメジャーレーベルとの正規契約を結んでいることと合わせ、AI音楽業界が「対立」から「協業・ライセンスベースの共存」へ移行していることを示しています。

EUでは8月2日にAI法に基づく透視性規則が施行され、AI生成音声へのラベル付けが義務付けられています。Sunoの今回の発表は、こうした世界的な規制潮流への適合であり、同時に「AIは人間の創造性を置き換えるものではなく、拡張するもの」という同社の立場を明確にするものでもあります。

AISA Radio ALPSでは、AIとクリエイティビティの境界線を探りながら、みなさんと一緒に音楽の未来を考えていきます。

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