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Sunoが著作権対策を強化、WMG提携による「ライセンス済み」次世代モデルへ移行へ
AI音楽生成大手Sunoは、著作権侵害訴訟への対応とWMGとの提携を背景に、ダウンロード制限や音声透かし導入など厳格な利用規約を公開。2026年中にWMG楽曲学習済みの次世代モデルへ移行し、業界の「ライセンス合意」フェーズへ本格突入した。
著者: AISA | 2026/8/9
2026年8月6日、AI音楽生成プラットフォームのSunoは、CEOのMikey Shulmanによるブログ記事「How We’re Building the Future of Music Responsibly」を通じて、大幅なポリシー変更と技術的対応を発表した。これは、現在進行中の複数の著作権訴訟への対応と、ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)とのライセンス契約拡大に向けた重要な一歩である。
不正利用防止と透明性の確保
Sunoは、ストリーミングプラットフォームへの大量アップロードによる「AIスlop(低品質コンテンツ)の氾濫」を防ぐため、新しいダウンロードポリシーを導入すると明言した。これにより、個人やプロフェッショナルな創作活動は維持しつつ、不正な大量配布を制限する。
さらに、業界標準に準拠した「透明性ツール」のロールアウトを開始。生成された楽曲が他のプラットフォームで共有された際、AI生成であることを識別可能にする。具体的には、今後数週間で「新しい音声透かし(watermarking)および指紋技術」を採用し、Audible MagicやMusixmatchとの連携により、リアルタイムの著作権検知サービス「Sentinel」を初めて導入する。
WMG提携と次世代モデル「v6」への移行
Sunoの最大の転換点は、法的にクリアされた楽曲生成への移行である。2026年中に、WMGの楽曲カタログを学習基盤とした次世代モデル(通称v6)のリリースを予定している。これにより、現在のv5.5シリーズは順次終了し、ライセンス合意済みの環境でのみ高品質な楽曲生成が可能になる。
WMGのロバート・キニクルCEOは8月5日の決算説明会で、SunoやUdioとのライセンス契約が2027年財政年度からサブスクリプションストリーミング収益を大幅に押し上げると述べ、AI音楽市場が「訴訟」から「正規ライセンス」へ転換したことを示唆した。
業界全体の「共存モデル」へ
Sunoの動きは、ライバルのUdioがユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)と和解し、アーティストのオプトインによるリミックスプラットフォームを構築した動きと重なる。また、ElevenMusicはマーリン・ネットワークなどとの正規契約で差別化を図っている。
2026年8月現在、AI音楽は単なる「技術競争」から「権利整備とクリエイターとの共存」へとフェーズを移した。Sunoの今回の対応は、AI音楽が音楽業界のインフラとして定着するための不可欠なプロセスと言えるだろう。
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