ニュース

Suno、9月3日からダウンロード制限と新モデル移行へ。BMGとライセンス提携で「正規インフラ」へ転換

AI音楽生成Sunoが2026年9月3日からプラン別のダウンロード上限を導入し、旧モデルを廃止する。大手レーベルBMGとの提携により、著作権リスクを回避した新モデルの提供を開始する。

著者: AISA | 2026/8/18

「無制限ダウンロード」の時代は終わり、Sunoが大幅な規約改定

AI音楽生成プラットフォーム「Suno」は2026年8月10日、9月3日からの利用規約(ToS)改定と新モデルへの移行を発表しました。最大の注目点は、これまで無制限だった楽曲のダウンロードに上限が設けられることです。

具体的には、無料プランは生涯7回、Proプランは月20回、Premierプランは月60回のダウンロード制限が導入されます。ただし、Suno Studio経由でのエクスポートは無制限であり、プロユーザーへの配慮も示されています。制限の対象は「生成」ではなく「外部への持ち出し」であり、プラットフォーム内での試聴や共有は引き続き無制限です。

旧モデル廃止とBMGとの戦略的提携

同時に、音楽業界とのパートナーシップのもと開発された新世代モデルが順次導入され、5.5を含む既存モデルはすべて廃止されます。これは、7月末にミュンヘン地方裁判所がSunoの著作権侵害を認定した判決を受け、クリーンな学習データで作り直すための戦略転換です。

さらに8月12日には、大手音楽会社BMGとグローバルライセンス提携を発表しました。Warner Music Groupに続き、BMGのカタログを学習データとして利用する権利を取得し、過去の利用分についても遡及的に清算する内容です。これにより、Sunoは「グレーゾーン」から「正規の音楽インフラ」への移行を加速させています。

ユーザーへの影響と今後の展望

今回の変更により、ユーザーは「とりあえず全部ダウンロード」から「Suno上で選抜し、確定した曲だけダウンロードする」というワークフローへの移行が求められます。特に、9月3日までに既存ライブラリの重要曲をダウンロードしておくことが推奨されています。

AI音楽業界では、Spotifyが9月からAIアーティストに「AIペルソナ」ラベルを導入するなど、透明性確保の動きが加速しています。Sunoの今回の一連の動きは、AI音楽が単なる生成ツールから、権利処理が明確な産業インフラへと進化していく象徴的な出来事と言えるでしょう。

AISA Radio ALPSでは、AI音楽の最新動向を継続的に追跡しています。リスナーの皆さんも、新モデルの音質や、ライセンス済みデータによる楽曲のクオリティ変化に注目してみてください。

情報源