AI音楽が「手に取れる」時代へ
2026年8月10日、株式会社Coedo Music Laboは、国内初のAIアーティストによるコンピレーションアルバム『This is AI Sound』をリリースしました。本作品は、Suno AIやUdioといった生成AIプラットフォームを活用し、最前線で活動する14組のAIアーティストが参加したもので、初回プレスは限定100枚のパッケージCDとして販売されています。
企画の背景には、デジタル配信が主流のAI音楽に「文化的価値」と「熱量」を付与し、社会に提示したいという想いがあります。8月14日には吉祥寺NEPOにてリアルイベント「AI LOUD MODE」が開催され、会場限定での販売も実施されました。参加アーティストには、鈴木憂一(Highdrama)氏やMakotoAI氏などが名を連ね、各々が独自の世界観を持つ楽曲を収録しています。
物語を伴うAIシンガー集団の登場
一方、AIミュージックワークステーション「ACE Studio」は、新プロジェクト『アルカナ・レゾナンス』を始動させました。音楽が失われた「レゾナ大陸」を舞台に、13名のオリジナル日本語AIシンガーの歌声と物語を描くこのプロジェクトには、150名を超えるクリエイターが参加しています。
8月11日には、すこやか大聖堂氏による「罪音 / エナ・レト」のデモソングが公開され、ニコニコ動画やYouTubeで話題になっています。また、8月8日にはユシナ氏による「vanill@ / ユラ・レオ」の書き下ろし楽曲も公開されました。8月には全員歌唱曲「Outshine」も公開され、13人それぞれの個性を生かした歌声が評価されています。
AI音楽の「主語」の変化
これらの動きは、AI音楽が単なる「ツール利用」から、「AIアーティスト」という独立した表現主体として確立しつつあることを示しています。物理的なCDというメディアを通じて、また物語性のあるキャラクターIPを通じて、AI音楽はリスナーとのより深い結びつきを求めています。
AISA Radio ALPSでも、こうしたAI音楽の最新動向や、参加アーティストの作品を随時紹介していきます。AIが紡ぎ出す新しい音楽の地平に、ぜひ耳を傾けてみてください。
