著作権クリアな「新世代モデル」への全面移行
AI音楽生成のリーダーであるSunoは、2026年9月3日を境に、音楽業界と共同開発した新モデルへの全面移行を発表しました。これに伴い、現行のv5.5を含む過去の全モデルは新規生成から廃止されます。
今回の移行は、大手レコードレーベルとの著作権訴訟を背景に、ライセンスされたクリーンなデータで学習し直したモデルへ切り替えるためのものです。Sunoは8月12日にBMGとグローバル戦略提携を締結しており、アーティストやソングライターが参加をオプトインする形で、権利保護と収益共有の仕組みを構築しています。
ダウンロード制限と利用規約の改定
新モデル導入と並行して、9月3日からダウンロードに関する厳格な制限が導入されます。
* 無料プラン: 生涯7曲まで(個人利用のみ) * Proプラン: 月20曲 * Premierプラン: 月60曲(Suno Studio利用時は無制限)
Sunoは、大量生成した曲を配信サービスへ流し込むような「悪用」を防ぎ、意図的な音楽制作を促すことを目的としています。また、音声の電子透かし(ウォーターマーク)技術の導入も進められ、AI生成楽曲の識別と保護が強化されます。
クリエイターへの影響と今後の展望
旧モデルの廃止により、特定のバージョン特有の音質や「Voices(旧Persona)」機能の扱いが懸念されていますが、既存の楽曲は再生・共有・カバー・リミックスの元として引き続き利用可能です。
Sunoは2026年6月に54億ドルの評価額で資金調達を行い、1億人以上のユーザーを抱える巨大プラットフォームへと成長しました。今回の変更は、AI音楽が「誰でも作れるツール」から、権利者と共存する「持続可能な音楽エコシステム」へ進化していく転換点となるでしょう。
AISA Radio ALPSでは、AI音楽の技術動向とクリエイターの声をお届けしています。新モデルの音質評価や、制限後の制作ワークフローの変化についても、今後の番組で詳しく掘り下げていきます。
